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2013年6月27日 (木)

さすがスティグリッツ

 米国にはいつの時代にも優れた学者のコメンテーターがいる。かつてのフリードマン、ベッカー、ドラッカーなど。そして、現在は、クルーグマンとスティグリッツだ。いずれも、ノーベル賞受賞者だ

 最近、スティグリッツがアベノミックを評価する記事をNEW YORK Timesで掲載している。彼によると、アベノミックのこれまでの成功はアベノミックそれ自体だけではなく、それ以前の日本の経済状態が米国と比べてそれほど悪くなかった点が重要なのだという鋭い指摘をしている。
 

 英文記事を読んでいると、外人コメンテターは日本ほど不平等な国はないとしている論調が多い(女性の権利問題を念頭に)。また、日本経済は、ここ20年間失敗だらけだという論調が多い。

 こうした論調に対して、スティグリッツは米国と比べて日本はそれほど悪くなかったという。たとえば、成長率(2000-2011)に関して、日本は0.78%で、米国は1.8%であり、米国の方が一見高い。ところが、スティグリッツによると、その間、日本の労働人口は5.5%減少し、米国の労働人口は9.2%も増加している。このことを考慮すると、日本の方が生産性は高いという

  また、経済に関していうと、日本の方がはるかに平等であることを示す数値がたくさんでてくる。さらに、教育投資も多く、失業率も低い。
 

 こういった状況で、アベノミクスが展開されていることを、米国人は理解すべきだと、スティグリッツはいう。さすが。

http://meigen.ivory.ne.jp/meiku/arendt.htm

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

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菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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