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2013年6月

2013年6月27日 (木)

今日は四面楚歌だった

勉強するために、よく近くのコーヒショップにいくのだが、今日は最悪だった。

 

前に座って、週刊誌を読んでいるおばさん。歯がよほど強いためか、何か固いお菓子を食べており、それをかじる音が歯ぎしりと同じような音に聞こえる。この音が気になって勉強ができなにのだ。

左には、学生らしい男性がコンピューターで多分ネットサーフィンしている。問題は、もうそのコップにはジュースが入ってないのに、ストローで何度もズーズー吸い取る。気持ちはわかる。氷が解けた水を吸いとろうとしているのだろう。しかし、やりすぎだろう。

そして、右には、女子学生が二人、後からやってきて座った。どこかで聞いたことがあるリズムで話をしている。ドイツ語だ。二人はドイツからきた留学生なのだろう。

後を除いて、すべての方向から気になる音が聞こえてきて、集中して勉強できなかった。ひどい一日だった。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

さすがスティグリッツ

 米国にはいつの時代にも優れた学者のコメンテーターがいる。かつてのフリードマン、ベッカー、ドラッカーなど。そして、現在は、クルーグマンとスティグリッツだ。いずれも、ノーベル賞受賞者だ

 最近、スティグリッツがアベノミックを評価する記事をNEW YORK Timesで掲載している。彼によると、アベノミックのこれまでの成功はアベノミックそれ自体だけではなく、それ以前の日本の経済状態が米国と比べてそれほど悪くなかった点が重要なのだという鋭い指摘をしている。
 

 英文記事を読んでいると、外人コメンテターは日本ほど不平等な国はないとしている論調が多い(女性の権利問題を念頭に)。また、日本経済は、ここ20年間失敗だらけだという論調が多い。

 こうした論調に対して、スティグリッツは米国と比べて日本はそれほど悪くなかったという。たとえば、成長率(2000-2011)に関して、日本は0.78%で、米国は1.8%であり、米国の方が一見高い。ところが、スティグリッツによると、その間、日本の労働人口は5.5%減少し、米国の労働人口は9.2%も増加している。このことを考慮すると、日本の方が生産性は高いという

  また、経済に関していうと、日本の方がはるかに平等であることを示す数値がたくさんでてくる。さらに、教育投資も多く、失業率も低い。
 

 こういった状況で、アベノミクスが展開されていることを、米国人は理解すべきだと、スティグリッツはいう。さすが。

http://meigen.ivory.ne.jp/meiku/arendt.htm

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2013年6月25日 (火)

日本のリーダー 大丈夫?

  柔道上村会長、「改革、めどがたったら辞任する」といっている。何から何まで、民主党の菅元総理そっくりだ。こういった人たちは、そもそも改革する能力はないのだ。監督官庁から要求された反省のレポートもうまく書けず、再レポになっているくらいだ。

  時間の無駄。こういった態度は、60年間以上の人生の集大成なのだろう。日本の柔道が廃れるわけだ。古賀などのかつての金メダリストを集めて、再生してほしい。(柔道の協会の幹部メンバーには、意外に金メダリストが少ない気がするが・・・・・・・)

  同じようなリーダーを短期間で、2人もみると、帰納的推論をしたくなる。こういった人たちが現在の日本を率いるのではないかと・・・・・

http://meigen.ivory.ne.jp/meiku/arendt.htm

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2013年6月10日 (月)

なぜ40年前の学者はドラッカーを研究したのか

    いま70歳から80歳代の学者が若いときにドラッカーを研究し、いまは日本でもドラッカーを研究する若い研究者はほとんどいない。なぜか。ドラッカーは科学ではないから。そんなことは、昔の人も知っていた。

   ドラッカーは長生きしすぎた。たぶん50歳以降は自分で本を書いていないのではないかと思う。出版社がかなり強引に書かせたり、代筆していたのだと思う。そして、この後半のドラッカー本にであった人も多いだろう。そういった人は、軽いビジネス本を書く、非科学的な人という印象をもつかもしれない。

 問題は、40年前、50年前の日本の経営学者がなぜドラッカーを研究したのか。話は簡単だ。ドラッカーの本は難しいからだ。相当、難解だ。彼の初期の5冊、6冊は本当に自分で書いているので、難しくて、学者でも理解できる人は少ないと思う。いまでも少ないと思う。

  さすがに、オーストリア、ヴィ―ン出身だ。哲学、マルクス、近代経済学、ケインズ、政治学を知らないと読めない。教養がないと理解できないのだ。『経済人の終焉』『産業人の未来』など、そうとう難解だ。だらか、当時の学者が研究したのだ。この人は何が言いたいのか?何か面白いことを言っているようだ。・・・・・と。

 「ドラッカーなんて・・・・・」と思っている人は、大抵、初期の本当のドラッカーの本を読んでいない。最近の本に騙されているのだ。まあ、物事の本質を見抜けない底の浅い人たちだ。バーナード、ニックリッシュ、ヴェーバー、サイモンの著書と同じくらい難解だ。だからこそ、学者による解説は必要だのだ。

   そんなの学者の仕事ではないという人もいるが、そうではないと思う。解釈を通して、大きな学説に到達した学者は相当いると思う。ヴェーバーも、パーソンズも、シュムペーターも、ヒックスも、サムエルソンも、そしてあの野中先生もそうだと思う。

 

http://meigen.ivory.ne.jp/meiku/arendt.htm

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

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菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

 

2013年6月 4日 (火)

ハイデッガーについて

   僕は、基本的にハイデッカーの哲学は好きではない。しかし、彼の風貌からは想像できない彼の生涯は興味深い。
   カント哲学を追っていくと、ハンナ・アーレントというドイツの女性哲学者に出くわす。彼女は、ユダヤ人で非常に頭の切れる優秀な女性だ。ところが、当時、すでに偉くなっていたハイデッカーに恋をしてしまう。
   ご存じのように、その後、ハイデッカーは学長になりたくてナチスと結びつき、ユダヤ人のハンナは米国へ亡命。戦後、ハイデッカーはナチスとの関係で、窮地が陥るが、それでもハンナ・アーレントはハイデッカーを捨てない。そして、彼女の一言。「嫌いな人の真実よりも、好きな人のうそがいい」
  彼女のカント論、少しわかりにくい。カント哲学は感情が入らないからかも。

ハンナ・アレーレントについては

http://meigen.ivory.ne.jp/meiku/arendt.htm

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

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菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2013年6月 3日 (月)

世界から注目される日本の経済政策

     日本の経営学者は世界には貢献していないが、1990年代、野中先生のナレッジマネジメントで、日本の経営学が米国で話題になった。つまり、世界の学者が1度は注目した。では、経済学はどうか。日本の経済学者も、1960年代、根岸隆、森嶋道夫、二階堂、稲田、宇沢弘文による数理経済学が注目された。

  そして、いま、日本の経済学者は学問上では注目されていないが、アベノミックス、そしてその背後にいる日本の経済学者の存在は、世界中から注目されている。以下のクールグマンの議論はおもしろい。彼によると、いま、世界中が日本化している(つまり停滞している)が、だれもいろんな経済学理論的な理由をつけて解決しようとしていない。まさに、経済敗北主義者だという。政策がまったくなく、経済緊縮政策とその緩和程度。

  これに対して、日本は世界の先進国のだれもやったことのない社会的経済的実験をいま行っており、世界中の経済関係者が注目しているという。そして、もし成功すれば、日本経済が復活するだけではなく、西洋の経済関係者もまた変化するきっかけになるかもしれないと、クルーグマンは、相当、期待しているようだ。

   経営学者と異なり、いま、経済学者は世界に対して相当貢献しているようだ。成功するかどうかわからないが・・・・  

〇NY Times クルーグマンの記事

http://www.nytimes.com/2013/05/24/opinion/krugman-japan-the-model.html?_r=0

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2013年6月 1日 (土)

文系は理系より劣るのか?

   最近は、アマゾンを中心にいろんなところに自由に書評が書ける。私も、自分の本についてのコメントを見るし、他人の本のコメントもみる。最近、気になる傾向のコメントがあった。おそらく、中途半端に頭のいい人で、しかも職場でも中途半端に悪くない地位にいる人で、しかも理系的な人のコメントだ。

  大抵、こういった人は、理系に比べて文系の学者、経済学、経営学の学者はだめだ。遅れているという論調が多い。もっと自然科学のように科学的にできないのか。もっと数学的に展開できないのか。そのイライラ感が伝わってくる。気持ちはわかる。

  しかし、こういった人は、やはり中途半端な人だ。世界は広いのだ。そんなこと、とっくの昔から思っていた人はたくさんいたし、いまでもたくさんいる。特に、米国などは、物理学や数学の世界ではだめでも文系ではうまくいくのではないかと思って天下ってくる研究者はたくさんいる。

  しかし、あの数学の天才、フォン・ノイマンですら、一般均衡理論の解の存在証明と安定条件を証明し、かつ初期ゲーム理論の展開ぐらいだ。(その後、もう一人の天才、ナッシュによってナッシュ均衡の発見されたが)。つまり、昔から、そしていまでも世界のどこかでだれかが経済学や経営学で、特にかなり数学のできる人たちが日々自然科学のような体系を目指して研究しているのだ。特に、ファイナンスの世界は、物理学者だらけだ。しかし、そこでもいまは「行動ファイナンス」を展開する心理学者たちに、原子物理学者や量子力学出身者は負けそうだ

  そして、その結果が、いまの文系のもやもや状態なのだということを認識しないといけないのでは・・・と思う。さらに、アイロニカルなことに、本当に数学ができる人は、文系の世界では、逆に神秘主義や哲学やそちらの方に進む人もかなりいるということだ。とにかく、世界は広い。そんなことは、大抵、もうとっくに、みんな知っており、すでに行動しているし、してきたのだ。

  私など、長年、経営学をやっているが、たぶん無理なのではないか・・・・・・と思っている。だから、数学を使わないで、英知で勝負してくるシカゴ学派やオーストりー学派の方が数学を駆使する研究者よりもはるかにすごいと思ってしまう。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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