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2013年4月 5日 (金)

統計的研究と暗黙知

   今週もゼミナーに出席したが、若手の米国の研究者はスマートだ。今回は、数学モデルにも強く、計量にも強い研究者だ。米国は、はっきりいって、日本以上に学歴社会だと思う。これまでたくさんセミナーに出たが、招待されたスピーカーは、100%有名校出身者。ハーバード、MIT,コロンビア、シカゴ、スタンフォード、バークレー、プリンストンなど上位校出身者だ。しかも、期待をうらぎらない。スマート。

 今回、事前にPDFがアップされてないかった。その意味が分かった。彼は、バークレーが実証主義だということを知っていて、リップサービスで、実証的なところだけピックアップして報告してくれたのだ。数理モデルの展開もうまいのに・・・私、数理モデルの発表の仕方をみたかったのだが・・・・

  しかも、彼の報告は魅力的。イノベーションは知識と知識の組み合わせなので、過去の100年間の論文、しかも引用の多い論文を取り上げて、以下の四つのパターン (1)新知識=既存知識5:5、(2)新知識>既存知識、(3)新知識<既存知識、(4)既存知識=既存知識に区別した。その結果、(1)の組み合わせがもっと多く、(4)の組み合わせが最も少なく、数でいうと、(1)は(4)の6倍だったという。また、引用の多い大ヒット論文は、時代とともに、個人から二人、そしてチームによって生み出されているという統計的な結果も紹介していた。もちろん、それを説明する理論はないのだが・・・

 
  もし私が英語がとくいなら、聞きたかったことがある。イノベーションや知識発見には、「暗黙知」という知識が重要だと、科学哲学ではいわれているが、この暗黙知と今回の統計的な研究との関係をどう思うか?これである。
 

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

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菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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