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2013年4月11日 (木)

心理学のセミナー

  米国のダニエル・ピンクが、「アメリカ人にとっては、哲学はどうでもいい、心理学が大事だといっていた」が、今日のセミナーはまさにそれで、私自身、自分を納得させるのに、苦しんだ。

  テーマは「われわれは、自分の好きなことしか見ない」というものだ。科学哲学や認識論を勉強した人にとっては同じみのもの。この命題を心理学的に実験して実証しようとするもの。

 科学哲学では同じみの、理論負荷性、理論依存性、観点依存性のことだろう。実験しなくても思考実験すれば論理的にそういえそうだ。 たとえ、ポパーは次のような例を挙げている。
ある人々に対して「見てください!」といっても、どうしていいかわかないのだ。観点を与えないと人間は見れないのだという。

 さて、私はポパーの世界3の理論を受けて入れているので、心理的な世界2の自律性を否定できない。私が至った結論は、理論や観点による認識の拘束性は世界3で、さらに好みによる認識の拘束性が世界2で、彼女はこの拘束性を実証したということなのだろう。つまり、われわれの認識は、世界3と世界2の二段階で拘束されているということだろう。 

 

 しかし、今回もスピーカーが命題を実証していたが、その実証も自分が好きなものだけしかみなかったのではないの?という疑問がのこる。つまり、このような認識論的な命題を扱うと、結局、実証など無理というパラドックスに陥るのではないの?

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