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2013年3月

2013年3月28日 (木)

スプリング・ブレイク

 今週はスプリング・ブレイクで、大学は休み。いまだに、英語がダメで、日々苦しんでいる。論文も、あっちこちっち手をだして、どれも完成しない。だめだ。

 やはり、こちらでは統計学か数理モデルを使わないとだめだ。統計はデータを集めるのに時間がかかるので、数理モデルを使って論文を書こうかと思ている。実は、すでにモデルを作ったのだが、事例とあわない。困った。

 一年たっても、何も進歩がみられないので、最近は本当に焦っている。困った。困った。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2013年3月22日 (金)

今回のセミナーの報告はすばらしかった。エレガント!

  久々に、セミナーに出席。スタンフォードのJonathan Levin教授の報告。多分、そうとう有名な先生だ。(私は無知で申し訳ないが、ミルグラムとの共同論文も多い)素晴らしい。エレガント。やはり、経済学者は違う。実証が美しい。

 内容は、こうである。米国では、州によって消費税が異なる。これを利用して、ネットで製品を購入する場合、消費者は異なる州の消費税に反応するかを調査するもの。つまり、弾力性を調べるものだ。データーはe-bayのもので、良く入手できたものだと感心する。

 結果は、人はやはり消費税に反応するということ、つまり弾力性があるということ、しかも製品グループ別でいえば、家電は弾力性が高く、衣服やホームセンター製品は弾力性が低いという英語が下手で、素人の私でもわかる報告だった。

 やはり、いい実証研究というのは、独立変数も少なく、シンプルで、美しい。しかも、この教授は数学ができることも分かった。わかりやすく、式を説明していた。くだらない仮説など羅列してなかった。

 英語が堪能ならば、私はこの先生に理論的基礎を聞きたかった。新古典派なのか、非新古典派なのか。つまり、消費税を価格の一部とみなすのか、あるいは取引コストの一部とみなすのか。たぶん、前者だと思うが。つまり、人は価格に合理的に反応するといこと。しかし、後者でも解釈可能だ。みな取引コスト節約原理にしたがって行動していることが実証されたといもいえるのではないか。

 前者は完全合理性の仮定に立つ解釈で、後者は限定合理性の仮定に立つ解釈。いずれも可能かも。これを、方法論では理論多元性という。by Popper.

 しかし、こんな理論的な質問する雰囲気はない。みな実証的なところばかり質問していた。重箱の隅を・・・・・・・・ような。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2013年3月21日 (木)

NYUの書店にもドラッカーの本があった

 先週から今週にかけて、ニューヨークに出張していた。20年前に留学して以来、今回で、ニューヨークは4度目だ。

 久しぶりにニューヨーク大学を訪ねた。大学は厳しいセキュリティのために、入れなかったが、大学の書店には入れた。

 何かいい本はないかと探していたら、なんとドラッカーの本が数冊おいてあったことに驚いた。日本ならまだしも、ニューヨークのど真ん中の大学の書店にドラッカーの本が置いてあったので、驚いた。やはりだれか買う人がいるのだろう。

 バークレーと違いニューヨークは都会で、洗練されている。金融に強そうな街だ。慶応大学でたとえると、ニューヨークは金融に就職する学生の多い三田で、ベンチャー志望の多いSFCはバークレーやスタンフォードという感じかもしれない。

 しかし、ニューヨークは、市長が厳しく統治しているせいか、本当に街がきれいになっている。昔と全然違う。5番街や42ストリートなどは、東京に似ている。

 しかし、物価は高い。バークレーでは、スタバのアメリカンのスモールが2ドルぐらいなのに、ニューヨークでは、2ドル75セントぐらい、ひどいところでは3ドル弱もする。(米国のレジは、適当なので、場所によって値段が微妙に違う)驚いた。ミュージカルの値段も高くなった。

 しかし、ミュージカルの帰りはホテルまで歩いてかえったが、本当に治安が良くなった。素晴らしい。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2013年3月13日 (水)

日本人が米国に来なくなったこのと別の意味

 日本人が米国に来なくなったということが、数年前から話題になっている。確かに、いま米国では、インド人、中国人、そして韓国人が非常に多い。CITIバンクのATMでは、英語、中国語、韓国語はあるが、日本語はない。自動車免許発行所(DMV)でも、中国語、韓国語、はあるが、日本語はない。

 このような現象を、日本政府は世界から乗り遅れるのではないかと心配し、いろいろ策をねっているようだ。

 しかし、見方を変えると、異なる解釈もできる。中国人、韓国人、インド人によると、実はいま頭脳流出が起こっているのだという。つまり、優秀な人はみんな米国に流れているといううのだ。

 これに対して、日本人は米国に来ていないのだから、見方を変えると、頭脳流出が起こっていないとも解釈できる。やはり、日本は暮らしやすいのだと思う。しかし、世界から取り残されないためには、英語をいかに克服するかだと思う。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2013年3月12日 (火)

米国での免許の更新

  やはり米国は直接行った方がいい。実は、車の免許の更新をめぐって、いままで困っていた。1か月前に、米国の免許発行所(DMV)から、もうすぐ免許書の有効期限が切れるので、延長する場合には、必要な書類を送れという内容だった。

 私は、郵送で可能ならとうことで、書かれている通り書類を入れて、1か月前に送った。しかし、返事が来ない。有効期限が迫ったくる。そして、今週で、期限が切れる時期になった。こない。これまでいらいらしてきた。

 そして、本日やっと手紙がきた、内容は、一部パスポートのコピーが足りないので、もう一度送れという内容だ。(そのような指定はしなかったのに???)そんなことしてたら、期限がきれてしまう。

 そこで、今日は直接出かけて、免許の更新を行った。疲れた。職員がやる気がないので、2時間30分も待たされた。しかし、何日も悶々と悩まされるくらいななら、一日で終わるこちらの方がよかった。コストが高かった。DMVの中では、「ネットや郵送で更新を!」とポスターで宣伝していたが、怪しいものだ・・・そちらの方が遅くなりそうだ。

 やっと、一つ問題が解決した。米国は直接行った方がいい。しかし、DMVは夕方の5時で仕事が終わるようだが。まだたくさんの人が待っていた。彼らは、どうなるのだろうか???

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2013年3月 9日 (土)

集権制と分権制の意味について

  組織の集権制と分権制について、私はいまのアメリカ経営学の実証的アプローチには限界を感じている。画家の山下清のように、すべてのことを軍隊の階級に置き換えないと理解できないように、何でも実証レベルに持ち込まないと理解できない人たちという感じです。

 この一元的な発想をすると、かつてH.A.サイモンが伝統的な管理原則には一方で「集権せよ」という原則があり、他方で「分権化せよ」とあるが、どこが最適なのかわからないとか、ローレンス=ローシュが良い組織は一方で集権化し他方で分権しているが、それは自己矛盾しているのではないかという疑問に陥ります。   

  この矛盾や疑問を避けるためには、もともと「集権制」と「分権制」はまったく異なる次元のものと理解する必要があります。集権制とはある意味で計画経済であり、部下の自由を認めず、因果論的に機械論的に行動することを要求します。

  これに対して、分権化とは因果論や機械論ではなく、個人(部門)に自由を与えて責任を求めるという自由と責任の世界のことだと思います。それは、数量化できません。ましてや因果関係を実証する回帰分析では無理です。

  このような違いは、ドラッカー、カント、ヴェーバーなど西洋哲学を理解すると見えてきます。「命令と服従」と「自由と責任」をいかに併存させるか。ドラッカーは、経営者は一方で十分なお金を与えて部下に因果論的に働いてもらうとともに、他方で部下に自由を発揮させ責任もとってもらうために最高の舞台を用意しなければならないと言っていますが・・・。

 人間の存在に関わる奥の深い問題です。  

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

 

2013年3月 8日 (金)

制度分析の本日のセミナー

 本日の制度分析のセミナーは、タイトルが[Make, Buy, Organize]といういかにも企業の経済学分野の研究者が好きそうなタイトルだった。だから、本日も珍しくウイリアムソン教授が登場した。スピーカーは有名なデューク大学のビジネススクールの先生だと思う。内容は、イノベーションに関するもので、だからチェスブロー教授も来ていた。

 いつものように、理論はない。しかし、スピーカーは用心深く、露骨な仮説は設定しないで、しかも因果関係を確立したわけでもないとしつつも、いくつかの命題を実証していた。いつもの通り、重回帰分析だ。データーの数は非常に多く、決定係数の値も高い。

 実証しようとした仮説は、「集権的組織企業の方が分権的組織企業よりも研究と特許に投資する傾向がある」とか、「集権的組織企業は内部の研究から価値を生み出すのに対して、分権的組織企業は外部の知識に依存する」とかだった。結構、内容的に面白そうなことを言っていたが、・・・・・

 とにかく、このような命題を膨大なデータで実証しようとする。素人でも、このような命題を実証するのは大変そうだと思うと思う。実際に大変だ。だから、どうしても無理やり感がある。そうすると、そこばかり質問されて時間切れになる。たとえば、「分権的」とは具体的にどんな組織なのかをめぐって突っ込まれる。同様に、「集権的」とはどういうのかとか。スピーカーはどうしても実証したいので、「分権的」とは「特許」を企業内および多くの関連会社に貸している状態のことだという。しかし、それを本当に分権的というのか?と批判がくる。すべてこんな感じで時間が過ぎる。

 私はそれよりも内容を聞きたかったなあ・・・と思った。実証の方法ばかり質問されていたが、そんなのもともと無理なのを、かなり強引に行っているのだから、大人になって、みなで話(ストーリー)を聞いた方いいと思うのだが・・・

 こんなことばかりしていると、何か頭を使わず、単なる作業員になってしまいそうだ、と今日は思った。だから、またしてもつまらないと思ってウリアムソン教授は途中で帰っていた。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

 

2013年3月 7日 (木)

今回のセミナー

  最近は、今年のスポンサー教授であるリンカーン先生と偶然もか

さなって、毎週のようにお会いでき、話をさせてもらっている。と

てもいい先生だ。しかし、今年の秋にはシンガポール国立大学に行

くようだ。
 
 今週もいろいろとセミナーにでた。この間は、スタンフォード大

学に赴任した日本人の星先生の話を聞いた。おもしろかった。日本

には、ゾンビ企業が多く、それに比例して日本の生産性は低下して

いるのだという話。私は、マクロが得意でないので、よくわからな

いが、最近、やたらと日本の出生率低下が経済に悪影響を与えてい

るという話をきく。有効需要の原理からすると、需要が減るので、

長期的に日本のGDPは低下するが、今回の星先生の話に、出生率

が下がると生産性が低下するといっていたが、実はその根拠がわか

らない。だれか教えて!みんな年をとると、生産性がおちるから?

農業のように?

 次に、昨日は、面白いテーマのセミナーにでた。これぞ社会学。

インタヴューを通して、ブルーカラーの黒人は他の民族と比べて就

職斡旋に関して黒人を助けないという事実があるということ。そこ

で、「なぜ黒人は助けないのか?」というテーマだ。理由は、いく

つかあるが、彼女によると、黒人は紹介してもしその人が悪いひと

だと、自分の評判にも悪影響するということや、仕事を持っていな

い黒人は仕事をやる気がないという偏見をもっているからだという

こと。これを、97人ぐらいの人々との詳細なインタヴューで明ら

かにしようとするものだ。数学的でテクニカルな統計的手法は使っ

てないが、内容がかなりインパクトがあり、面白い。こういった研

究も受け入れる許容力をバークレーはもっているようだ。経済学者

は、ブルーカラーの黒人は日本人と同じようにリスクアバースなん

だな~と思うかもしれない。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2013年3月 2日 (土)

バークレーで二度目の春

 最近は、本当に春らしくなってきた。ここバークレー。11月、12月、1月は日が短く、曇り、雨の日が多かったが、今は日も長くなり、晴れている日が多くなった。また、花も咲きはじめている。日本の梅や桜に似た花がさいている。本当にいい気候だ。とにかく、気候が最高だ。しかし、研究と英語が進んでいない。

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