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2013年2月28日 (木)

今日はリンカーン先生と会った

 今日は、リンカーン先生と会った。とても楽しかった。なんと90分以上も付き合っていただき、とても感謝している。

 リンカーン先生は、ハースビジネススクールの重鎮だ。若いころには、有名なジャーナルに多くの論文を掲載している。だから、セミナーでも、リンカーン先生が出席すると、スピーカーは常に意識している。それが、私でもわかるので面白い。

 私は、セミナーに出席するたびに、米国の研究者は統計学を多用するので驚いたという話をしたとき、先生は良い点もあるし悪い点もあるという話をしてくれた。

 特に、最近の米国の経営学者は、メインテーマに挑戦せずに、計量的に非常に特殊なことばかりに目が向く傾向があるということ、あるいははじめにデーターありきで、そこから無理やり論文を書くケースもかなり多いということを気にされていた。むしろ、最近では、ウリアムソンのような経済学者の方が、組織の研究に対して貢献しているのではないかと思うということであった。

 また、昔は米国経営学も、基本的にはアカデミズムよりもいかにビジネスの教育をするかが中心で、実務経験のある人もかなりいたが、いつ頃からか、アカデミズムが求められるようになり、そして当然PHDが必要となり、統計を使った研究が多くなったということであった。

 とくに、現在は、バークレー、シカゴ、MITなど有名なビジネススクールの先生は計量的な研究をしているということだった。ハーバードは、少し異なるということであった。

 リップサービスで、リンカーン先生は、日本の学会では、たぶん計量的な研究だけではなく、野中先生のような哲学的な研究、ケース研究、解釈学的な研究など多様なのではないかといい、ある意味でそれもいい点はあるように思うといってくれた。

 その他、いろいろと話ができ、今日は本当に楽しかったし、非常に勉強になった。セミナーに出るよりも勉強になった。やはり、偉い先生は違うと思った。そういえば、リンカーン先生も、若いとき、論理実証主義、ポパー、クーンなどの科学哲学の本も読んだという話もされていた。 

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