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2013年1月 3日 (木)

経営学の不思議パート1

経営学者として、学会上、不思議なことがたくさんある。その一つ

 (1)経営学には、理論がないのに、仮説がたくさん作られて、すぐに検証される。そして、検証されているにもかかわらず、すぐに忘れられ、泡のように消えてゆく。

 (2)これに対して、統計的に検証されていないのに、長く残っている概念がある。「暗黙知」「コアコンピタンス」「ダイナミックケイパビリティ」「イノベーションのジレンマ」など。

みなさんは、どう思うのでしょうか?

私の答えは、こうである。

(1)経営学にはいわゆる「理論」がないので、凡人でも常識にもとづいてすぐに仮説が形成でき、検証できる。(最近は、統計ソフトが発達して利用するのが簡単になった。)つまり、大抵、「常識」に基づいて仮説を作り、それを実証しているにすぎない。しかも、そのような実証研究ですら真理はえれない。というのも、仮説「すべてAならば、bである」(すべてのカラスは黒い)は、無数の事例を検証しないと実証したことにはならないからである。ゆえに、実証不可能。

(2)いい概念は、実務者が説明に20分かかることを一言で相互理解させる。マッハ的にいえば、「思惟の経済性」があるので、みんな利用する。

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