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2013年1月 3日 (木)

アメリカ経営学会上の学派

 野中郁次郎先生と話をしていてわかったのだが、米国では、実はH.A.サイモン(ノーベル経済学賞受賞)を中心とするカーネギー・メロン学派の勢力が強いようだ。

 カーネギーメロン大学は、計画的に大量に博士号取得者を生み出し、学会に送り出しており、それゆえにその勢力は強いのだ。たとえば、米国経営学会の雑誌の歴代編集長はすべてこの学派出身者のようだ。

 私も、いまデイビット・ティース教授と会っていて、その影響を感じることがある。H.A.サイモンの弟子には、J.G.マーチ、O.E.ウィリアムソン(ノーベル賞受賞)、そしてデイビット・ティース、さらに、チェスブローとなっている。もちろん、進化経済学のネルソン=ウインターのウインターも関係している。

 この流れからすると、ティース教授もその流れにいるのかもしれない。サイモンは、経済学を批判して、経済人に対して経営人仮説を主張し、完全合理性に対して限定合理性を主張した人物で、合理性の概念に関して詳しく研究した人物だ。しかも、経営学を科学にするために、科学哲学にも詳しい人物だった。当初は、論理実証主義だったが、のちにポパーの批判的合理主義と言っていた。

 こういった流れに、ティース教授もいるので、「理論」と「観点」の区別には注意深く、「合理性」概念の使用についても用心深い。経営学では、唯一この学派からノーベル賞が2名出ているのだ。

 野中先生は、この学派に対抗して、「ナレッジ学派」を主張しているのだが、サイモン学派からは、経営学に学派と呼ばれるのはサイモン学派(カーネギー・メロン学派)以外に存在しないといわれているようだ。

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