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2013年1月13日 (日)

MBAとアカデミック

 バークレーのハース経営大学院に来て驚いたことがある。MBAの授業とアカデミックな世界との違いだ。アカデミックな世界では、いま注目のトピックの一つは「ダイナミックケイパビリティ」であり、その提唱者のひとりがデイビット・ティース教授である。

 もう古いという人もいるが、彼はそのテーマの関連で、昨年の学会では二つのセッション(ワークショップ)を担当していた。(応募制で、彼ぐらい有名だと、ほとんどパスする感じだ。しかもプログラムを見たが、彼が声をかけて参加していた教授陣は有名人が多かった。)そのことを考えると、やはり無視できない話題なのだと思う。

 さて、ティース教授は、現在、バークレーの有名教授の一人である。だから、当然、MBAの学生は、「ダイナミック・ケイパビリティ」について知っていると思っていたが、実は知らない。驚いた。せっかくバークレーにいるのに・・・と。

 理由の一つは、ティース教授はいま講義をしていないということだが、もうひとつ。やはり、MBAレベルとアカデミック・レベルは違っているということだ。MBAレベルでは、そんなことは必要ないのだ。私の感想は、これは米国人の学生もいっていたが、入学するのは結構難しいが、入ってしまえば、MBAの授業自体は難しくないということだ。だから、先生もそんな難しい話はしないのだ。

(私は、バークレーのMBAの学生自体は面白し、優秀だと思う。以前いったニューヨーク大学のスターン経営大学院も同じ、学生自体は優秀だ。)

 難しい話を聞きたい場合、やはりワークショップ、ドクターコースの学生が発表するようなワークショップにいかなければならない。しかし、ここでも就職のための研究、つまりジャーナルのための研究が多い。

 こんな状態なので、優秀な日本人も来なくなるなあ~という気もする。会社が機会をくれなければ・・・ 

  

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