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2012年12月16日 (日)

イノベーションの論理はない!

 さて、バークレーはティース教授、ティスブロー教授を中心に、イノベーション研究が盛んだ。私もこの波に乗りたいものだ。

 しかし、私と同世代の経営学者は不幸だ。とういうのも、若いときに「科学哲学」を学んだからだ。ポパー、ラカトシュ、ファイアーベント、クーンなど。

 この科学哲学という分野はもともと科学的理論発見に至る方法、プロセス、論理について研究していた。ものすごい知的議論が、オーストリア、ドイツ、イギリスを中心に展開された。

 そして到達したのは、「科学的発見の論理はない!」であり、「何でも構わない」であったのだ。この結論に至る議論を知っている人間にとって、イノベーションの研究は辛いのだ。たぶん、イノベーションに至る真の方法、真のプロセス、真の論理は存在しない。何でも構わないのだろうと推測できるからだ。

 だから、科学哲学を知らない人たちが羨ましい。しかし、それでも何とかこの分野に介入してみたいと思っている。というのも、私がいまいるバークレーに、ファイアーベントもいたし、クーンもいたし、そしてポパーも遊びにきていたからだ。

 何か縁を感じている。

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