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2012年12月 9日 (日)

ティース教授との共同論文(組織の不条理)

  昨日、ティース教授からまた修正された論文が送られてきた。理論的な部分が修正され、もちろん自分のダイナミック・ケイパビリティについての部分も修正されていた。この理論的な修正に基づいて、もう一度事例部分を少し修正してほしいという要求だ。

  ティース教授はいまはコンサルの社長を兼務しており、ハースでは講義はなし、イノベーション研究所の所長なので、週に1度教授会にいているだけではないかと思う。その忙しい中、日本の見知らぬ私に付き合ってくれることに感謝している。論文の内容に関心があるのか、彼の性格がいいのか、どちらかだ。後者かもしれない。

  こまできたら、何とかいい論文にしたいと思うようになった。この論文も私が日本で展開してきた「組織の不条理」の論文なのだ。「組織は合理的に失敗する」「コダックは合理的に失敗した」という論文なのだ。そして、その不条理を克服する一つの方法として「ダイナミック・ケイパビリティ」を導入するという論文だ。

  ティース教授とのこのやりとりで、米国での研究論文作成をめぐるノウハウ(暗黙知)をなんとか盗みとりたいと思っている。いまは、同時に『組織の不条理』で書いたガダルカナルの事例論文をリニューアルした英語論文も平行して書いている。これも、もちろん「不条理」論文だ。

  果たして、米国でも「組織の不条理」の議論は理解してもらえるのかどうか。先のスモールミーティングの後、中国、韓国の研究者は強い関心を示していた。何とか、『組織の不条理』をこちらでも展開したいものだ。

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

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菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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