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2012年12月 5日 (水)

用語の変更:「知性的世界」から「理論的世界」へ

 いろんな方々に、拙著『戦略学』ダイヤモンド社と『戦略の不条理』光文社新書を読んでいいただき、感謝している。これらの本で、私はポパーの世界3の理論を導入した。ポパーは世界は三つに区別でき、それぞれ世界1(物理的世界)、世界2(心理的世界)、そして世界3と呼んだ。問題は、世界3の名称だ。

私は、ポパーの世界3を「知性的世界」という日本語を使った。というのも、ポパーの説明の中に、人間の知性によってその存在が理解できる世界という表現があったからだ。

ところが、「知性的世界」という言葉だと、少し頭の固い人たちは、「知性」を人間がもつある器官あるいは脳の一部を思いう浮かべるようで、それゆえ心理的世界2との区別がつきにくいようだ。(物理的世界とも区別つきにくい)

そうではなく、世界3(知性的世界)とは、(狭義には)言語によって表現された世界、理論内容の世界、知識の世界のことである。それは、心理や心の世界とは異なるのだ。

誤解をさけるために、今後、世界3を「知性的世界」と呼ばずに、「理論的世界」か「知識的世界」と呼ぶことにしようかと悩んでいる。

誤解を避けるのは、本当に難しい。しかし、そのことを理解したとしても、世界2と世界3は区別できないという人もいるので、もっとややこしい。

●内容要約

http://www.toppoint.jp/library/selection?page=2&selection_secondary_id=18&sort=count_pdf_desc

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

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菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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