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2012年12月

2012年12月23日 (日)

今村均と平岩外四

今村均関連の話をもうひとつ。
 

 戦後、日本には偉大なリーダーがたくさん生まれてきた。その一人が、東京電力会長・経団連会長であった平岩外四である。

 彼は、戦時中、ラバウル方面軍司令官今村均のもとで米軍と戦っていた。そして、戦後、彼が素晴らしい人格者と尊敬し続けていたのは、かつての上司今村均であった。

 彼によると、今村大将の生涯の生き方は傲ったところが少しもなく、謙虚そのものであった。真心と立派な見識を持ち、事に当たっては浪風を起させない賢明さがあった と述べている。
 

 平岩外四の読書量は、すごいことで有名だ。彼によると、リーダーとして外国のエリートとわたりあうには、なによりも深い教養が必要だという。そして、それに基づく人間力が必要だといいった。

 それは、戦後、部下を守るために、戦犯裁判所で外国人と戦い続けたあの教養と品に満ちた今村均の姿を重ねていたのかもしれない。

2012年12月20日 (木)

韓国大統領と陸軍大将今村均の関係

 朴正煕元大統領の娘、朴槿惠が大韓民国大統領に決まった。驚いた。女性の大統領という点にも驚いたが、それ以上に驚いたのは、その父親といま書いている本「今村均陸軍大将」との関係だ。
 今村が将校として朝鮮に勤務しているとき、住民から神童と呼ばれている少年がいるという噂を聞いていた。それが、朴正煕少年だった。彼の優秀さを見抜いた今村は、彼を日本の市ヶ谷の陸軍士官学校に入学させるために推薦したようだ。その後、今村が教育総監部長になったとき、朴青年が優秀な成績で士官学校を卒業したことを知り、とても喜んだようだ。
 朴大統領は戦後も感謝の気持ちを忘れず、今村を尊敬していたようだ。その娘さんが韓国の大統領になるとは、今村もきっと喜んでいるだろう。
  実は、今村均は、ジャワでも全く同じことをしている。オランダ軍をあっさり破り、今村がジャワ軍政をはじめたころ、ジャワ住民からたくさんの要望があった。その一つが、スカルノを釈放してほしいという要望だ。
  そこで、今村はスカルノと面会した。そしてこういった。「ジャワの統治に協力していただけないか。もしこの提案を断っても、あなたの生命と財産は保証します」結果はご存じのように、今村を信じ、スカルノのはこの提案を受けることになる。
  戦後、今村が死刑判決を受けることを予期し、ジャワの収容所にいる今村を助けにきたのが、インドネシア初代大統領スカルノである。これに対して、今村はどうしたか・・・・・
 これについては、ぜひ本を読んでもらいたい。しかし、まだ完成していない。ロジックがうまくいかないのだ・・・・

2012年12月18日 (火)

バークレーと日本の大学院の違いの一つ

 バークレーのビジネススクールの博士課程と日本(慶応)の大学院博士課程の違いの一つとして、セミナーの充実度がまったく違っている。

 バークレーのイノベーション研究分野、組織論分野、そしておそらくファイナンス分野やマーケティング分野でも大学院生の発表の場としてのセミナーがかなり充実しているように思える。おそらく、米国では有名大学同志の交流が盛んな気がする。

 たとえば、イノベーション関係のセミナーでは、バークレーの博士課程の学生だけではなく、ハーバード、スタンフォード、プリンストンなどの有名大学のドクターコースの学生も来て発表している。その旅費などはどうなっているのかわからないが、とにかく相互に交流している。

 これに対して、日本ではこのような交流はほとんどない。早稲田、慶応、一橋などの博士課程の学生がそれそれの大学のセミナーで発表することはほとんどないように思える。私の時代には、大学を超えた研究会などはあったのだが・・・いまではそういった研究会も少なくなった。ましてや、慶大の学内でもあまりない。この点は、見習う必要があるだろう。

 私の見方では、米国は日本以上に学歴主義のように思える。バークレーにいると、やはり有名大学とのお付き合い多いように思える。しかも、米国は日本と異なり、労働の流動性が高いので、必然的に有名な研究者は当然有名大学に集まる。

 これは、われわれ日本人にとってありがたい。というのも、米国の経営学を知るには、有名大学の教授の動きをみればいいからだ。やはり、ハーバード、ウオートン、バークレー、スタンフォード、ケロッグ、ミッシガン、NYU、シカゴ、MITには有名人がたくさんいる、そしてその学生たちも優秀だ。

 

今日は郵便局でウリアムソン教授をみた

 何を間違えたのか、私のところに米国の裁判員の依頼の手紙がきた。もちろん、できない場合には、その理由を書く欄がある。私の場合、米国市民ではないということで、免除されるはずなのだが、今日は、その返信の手紙を出すために、切手が必要となり、郵便局にいったのだ。

 ところが、その郵便局がおそろしく混んでいるのだ。おそらく、クリスマス・カードを送ったり、プレゼントを送ったりするのだろう。みんな相当長く待たされている。私などは、たったの45セントの切手を買うためだけに待っていた。

 順序よく待つために、日本にもあるように、番号札をとる。私の番号からすると、そうとう待たされそうな感じだった。年をとった人などは、そこにある椅子に座って我慢してじっと座っている感じだった。

 私は自分の番がまだまだなあ~と思いつつも、みていたらやっと自分たち番が来たという感じで、郵便局員のいる窓口に向かっていった老夫婦がいた。かなりもたもたしていて、時間をかけているようだ。

 やっと、終わったようで、その老夫婦は帰ろうとしていたとき、はっきりと顔が見えた。なんと、あの取引コスト理論のオリバー・E・ウリアムソン教授だった。びっくりした。ああ~この近くに住んでいるんだと思った。この辺は、高級住宅地なので、バークレーの先生もたくさん住んでいるとは聞いていた。

 きっと、ウリアムソン教授も長くまたされていたのだろうなあ~と思った。私は、実はそれまで郵便局内を何度も覗いて、人が減るのを待っていたので、20分ぐらいで処理できたのだが・・・

2012年12月16日 (日)

イノベーションの論理はない!

 さて、バークレーはティース教授、ティスブロー教授を中心に、イノベーション研究が盛んだ。私もこの波に乗りたいものだ。

 しかし、私と同世代の経営学者は不幸だ。とういうのも、若いときに「科学哲学」を学んだからだ。ポパー、ラカトシュ、ファイアーベント、クーンなど。

 この科学哲学という分野はもともと科学的理論発見に至る方法、プロセス、論理について研究していた。ものすごい知的議論が、オーストリア、ドイツ、イギリスを中心に展開された。

 そして到達したのは、「科学的発見の論理はない!」であり、「何でも構わない」であったのだ。この結論に至る議論を知っている人間にとって、イノベーションの研究は辛いのだ。たぶん、イノベーションに至る真の方法、真のプロセス、真の論理は存在しない。何でも構わないのだろうと推測できるからだ。

 だから、科学哲学を知らない人たちが羨ましい。しかし、それでも何とかこの分野に介入してみたいと思っている。というのも、私がいまいるバークレーに、ファイアーベントもいたし、クーンもいたし、そしてポパーも遊びにきていたからだ。

 何か縁を感じている。

ティース教授のすごさを実感

 今、ティース教授と共同論文を書いていることはすでに何度も話をした。

 実は、ティース教授は本当に忙しい人であること、そして私がまったく見知らぬ日本の研究者であること、これらから今回の論文に関しては、ティース教授に少しだけコミットしてもらって、ワーキングペーパーでいいと思っていた。

 ところが、私の認識は完全に間違っていた。私は、彼から修正論文が送られてきたとき、ワードの校閲機能だけをみていたので完全に見落としていた。実は、論文の至ることに、ティース教授の修正が入っていた。

 そして、今回の修正に関しては、彼が本当に頭のいい人だということをはっきり認識した。すごい人だ。いつ勉強しているんだろう!取引コスト理論の説明部分など、まさに「私はウリアムソンの弟子だ」という声が聞こえてきそうな修正がしてあった。

 そして、またそれは私にとって本当に嬉しいことでもある。今回、彼からウイリアムソンのこの論文を読んでくれ、そしてもう一度私が洗練した理論部分にしたがって、ケース部分を修正してくれというコメントがきた。ここまできたら、なんとか期待にことたえるような修正を行いものだ。

 嬉しいことに、大学院生が論文指導を受けている気持ちだ。

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

2012年12月10日 (月)

組織は合理的に失敗する:ガダルカナルのケース

 いま、時間を見つけて、第二の論文「組織は合理的に失敗する:ガダルカナル戦からのレッスン」を英語で書いている。これは、日本ですでに発表した論文ではあるが、それを米国に来てからリニューアルしている。

 英語論文にはしたのだが、まだ洗練されていない。英語という観点からも。内容という点でも。しかし、骨子はすでに完成している。いろいろ問題はある。たとえば、軍事史60~70%で経営学部分40~30%の比率だ。

 しかし、この事例は外国人にとってもおもしろいようだ。ぜひとも、ここで完成させたい。しかも米国のウイキペディアでのガダルカナル戦の説明では、日本軍が非効率的な戦法をとっていたことがあまり詳細に説明されてない点もラッキーだ。たぶん、米国人は白兵突撃のことを知らないと思う。

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

2012年12月 9日 (日)

文科省学術振興会の懇談会

 昨日、学術振興会の懇談会に出席した。バークレーやスタンフォードに留学している日本人大学教員との懇談会だ。専門はバラバラだ。

 私は、米国に来て日本人と会うことにまったく関心がなかった。せっかく来たので、こちらの有名な先生と知り合いになりたとい思っていたし、可能なら英語論文を1本ぐらい書きたいと思っていた。最低、英会話の勉強ができればいいと思ってきたのだ。

 しかし、昨日の懇談会では分野の異なる先生の話、とくにセンター長(理系元大学教授)の方との話が意外に面白く、個人的にためになった。不思議なものだ。話題は、いろいろあったが、「なぜ日本人が米国に来ないのか」「文系はどうすべきか」など話題は面白かった。

 機会があれば、またぜひ参加したいと思う。

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

ティース教授との共同論文(組織の不条理)

  昨日、ティース教授からまた修正された論文が送られてきた。理論的な部分が修正され、もちろん自分のダイナミック・ケイパビリティについての部分も修正されていた。この理論的な修正に基づいて、もう一度事例部分を少し修正してほしいという要求だ。

  ティース教授はいまはコンサルの社長を兼務しており、ハースでは講義はなし、イノベーション研究所の所長なので、週に1度教授会にいているだけではないかと思う。その忙しい中、日本の見知らぬ私に付き合ってくれることに感謝している。論文の内容に関心があるのか、彼の性格がいいのか、どちらかだ。後者かもしれない。

  こまできたら、何とかいい論文にしたいと思うようになった。この論文も私が日本で展開してきた「組織の不条理」の論文なのだ。「組織は合理的に失敗する」「コダックは合理的に失敗した」という論文なのだ。そして、その不条理を克服する一つの方法として「ダイナミック・ケイパビリティ」を導入するという論文だ。

  ティース教授とのこのやりとりで、米国での研究論文作成をめぐるノウハウ(暗黙知)をなんとか盗みとりたいと思っている。いまは、同時に『組織の不条理』で書いたガダルカナルの事例論文をリニューアルした英語論文も平行して書いている。これも、もちろん「不条理」論文だ。

  果たして、米国でも「組織の不条理」の議論は理解してもらえるのかどうか。先のスモールミーティングの後、中国、韓国の研究者は強い関心を示していた。何とか、『組織の不条理』をこちらでも展開したいものだ。

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

2012年12月 7日 (金)

本日は、中国と韓国の産業政策についてのセミナーに参加

 本日は、中国と韓国の産業政策についてのセミナーに参加した。主な目的の一つは、実は英語の聞き取りの練習。ふたりともネイティブではないので、比較的わかりやすい英語だった。

 内容は、中国と韓国の産業政策の現状について事実確認、それと韓国の現状の自慢がかなり。だから、セミナー自体は、予想通り。とくに、大きな刺激はなかった。

 現在の韓国がなぜうまくいっているのか?。産業自体は韓国的構造(チェボル)を維持し、90年代のデフォルト問題以後、ほんとんどの韓国の銀行が外資で、そのコーポレート・ガバナンスが有効に機能しているという議論なら、もっとおもしろかったかもしれない。しかし、スピーカーは、学者ではないのでしかたがないが・・・・。

 それよりも、そこに参加してくる韓国や中国の研究者にすでに知り合いがいて、その人たちとまた会いたかったというのも目的の一つだった。これは満たされた。

 さらに、今日はボーゲル先生がくるのではという噂を聞いていたので、もう一度を話をしたかったのだが、今日は来ていなかったので、非常に残念だった。

 いずれにせよ。今後はいろいろ参加してみようかと思っているが、(1)2本目の英語論文の作成(1本目はティース教授からの修正待ち)、(2)日本語の本の作成、(3)英語自体の学習、これだけで、すぐに一日が過ぎてしまうこの頃である。

2012年12月 6日 (木)

日本企業と暗黙知

 野中先生のナレッジマネジメント以来、日本人、日本企業には暗黙知が多く、それが大きな役割を果たしてきたことは間違いない。

 日本企業に関心のない米国では、この「暗黙知」という言葉すら出てこなくなった。しかし、この言葉を出せば、学者レベルの米国人は思い出す。

 さて、この暗黙知(簡単に言葉で表現できない知識、例:自転車の乗り方)に対して、私の専門的立場から言わしていただくと以下の通りである。

(1)組織内の暗黙知は取引コストを節約する。組織間関係の取引コストは増加するかも。

(2)組織内の暗黙知は批判的議論を弱くする。組織間関係の批判的議論を増加させるかも。

(1)安定している状況では、暗黙知は組織内にとって有効であり、摩擦が少なく作業可能。

(2)不安定な状況では、暗黙知は批判的議論を抑制するので、組織は硬直化する。

日本企業、とくにシャープ、パナソニック、ソニーなど日本の家電企業は(1)から(2)になっている。批判的議論が必要である。

批判的議論を展開するためには、ティスブロー教授のオープンイノベーションの発想が必要かもしれない。シャープは、はやく米国企業との共同を進めるべきだ。インテル、アップルなどとつき合えば、批判的に合理的に進歩できる可能性が広がると思う。しかし、もう時間がない。

日本について研究する外国人に感動

今日は、日本研究センター主催の研究会に出席した。ハース・ビジネス・スクールと異なり、日本に関心がある外国研究者がたくさんいて、そのことに感動した。

いまのビジネススクールには、日本に関心をもつ学生は少ないし、日本企業を研究している研究者も少なくなっている。

こうした状況なので、今日は、日本の歴史を研究しているとか、日本のメディアに研究しているとか、日本の政治を研究しているとか、そんな人がたくさんして、感動した。とても嬉しい気持ちになるものだ。

私の考えでは、米国で、バークレーで、日本企業の研究が減少していることは、学生にとっても日本にとっても不幸な感じがする。やはり、いまだに日本企業は成功にせよ、失敗にせよ、おもしろい事例を提供してくれるものだ。

そして、依然として、イノベーションを起こしていると思うし、ネットで日本企業の面白い製品が出ると、それを外国人に紹介すると、やはり驚いている。

米国人は、洗剤不要の洗濯機の存在も、空気不要のタイヤも、ハリのいらないホッチキスも、そしていま富士フィルムが売り出している小型のポラロイドカメラの存在も知らないのだ。

そして、これから注目すべきは、ソーシャルゲームのGreeとDeNAだ。米国に進出してくるのだと思うが、もし成功すれば、シリコンバレー以外で初めてインターネット・プラットフォーム・ビジネスの成功となり、日本の存在をアピールできるだろう。

ぜひとも頑張ってほしい。ぜひとも米国シリコンバレー神話を崩壊してほしい。

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

2012年12月 5日 (水)

用語の変更:「知性的世界」から「理論的世界」へ

 いろんな方々に、拙著『戦略学』ダイヤモンド社と『戦略の不条理』光文社新書を読んでいいただき、感謝している。これらの本で、私はポパーの世界3の理論を導入した。ポパーは世界は三つに区別でき、それぞれ世界1(物理的世界)、世界2(心理的世界)、そして世界3と呼んだ。問題は、世界3の名称だ。

私は、ポパーの世界3を「知性的世界」という日本語を使った。というのも、ポパーの説明の中に、人間の知性によってその存在が理解できる世界という表現があったからだ。

ところが、「知性的世界」という言葉だと、少し頭の固い人たちは、「知性」を人間がもつある器官あるいは脳の一部を思いう浮かべるようで、それゆえ心理的世界2との区別がつきにくいようだ。(物理的世界とも区別つきにくい)

そうではなく、世界3(知性的世界)とは、(狭義には)言語によって表現された世界、理論内容の世界、知識の世界のことである。それは、心理や心の世界とは異なるのだ。

誤解をさけるために、今後、世界3を「知性的世界」と呼ばずに、「理論的世界」か「知識的世界」と呼ぶことにしようかと悩んでいる。

誤解を避けるのは、本当に難しい。しかし、そのことを理解したとしても、世界2と世界3は区別できないという人もいるので、もっとややこしい。

●内容要約

http://www.toppoint.jp/library/selection?page=2&selection_secondary_id=18&sort=count_pdf_desc

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2012年12月 4日 (火)

ソニーとコダックの類似性

 現在、ゲームの世界をめぐって二つの世界がある。一つは、ソニーや任天堂などのコンソールを使ったゲーム。英語の記事では、リッチな世界。これに対して、グリーやDENAのようなソーシャルゲーム。これは発展途上の世界を対象とする。英語の記事によると、後者のユーザーは前者の10倍もいる。

 グリーとDena二社の収益と利益はフェイスブック以上になっている。今後も確実に成長する。スマートフォンが人気が高まり、進化するたびに、二つの会社の提供するゲームの進化し、そして成長する仕組みになっている。

 さて、ソニーや任天堂はどうするのか。特に、ソニー。おそらく、ソニーもソーシャルゲームに参入する技術や力やお金もあるだろう。しかし、そこに参入することは、ソニーとって自殺行為になるかもしれない。既存のゲームビジネスと併存できるかどうか。これまでの投資。そして変化に伴う取引コストなど。これらを考えると、変化できないかもしれない。

 しかし、同じ状況にあったのはコダックだ。コダックは1975年にデジタルカメラの技術を展開していた。しかし、そこからデジタルカメラビジネスを発展させなかった。というのも伝統的なフィルムビジネスが儲かっていたからであり、そのようなビジネスを展開することは自殺行為たっだ。しかも、変化に伴う取引コストも高かった。

 しかし、結局、デジタルカメラに負けて、フィルムビジネス自体が消滅していまった。ソニーも同じようなことにならなければいいが、・・・

 私は、米国で、ソニーの復活を祈るだけである・・・・・

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

『組織の不条理』の文庫版

菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理

菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2012年12月 1日 (土)

バークレーは町全体が勉強している

 昨日は、地元の米国人とまさに地元の人がいくパブに連れて行ってもらった。素晴らしい。そのパブでも、勉強している若者が何人もいた。そのパブで、昨日は日米の違いについていろいろと議論ができて、本当に面白かった。

 バークレーの町の特徴は、お店のいたるところで、学生や年配の人たちが必ず勉強していることだ。だからいつも、お店は満員で、席を探すのが大変。まさに、勉強部屋代わりにしているのだ。

 ハンバーグ店にも、常連のおじさんがいつも同じ席で1日中本を読んでいる。また、バスの中もみんな勉強している。とにかく、町全体が勉強しているのだ。この雰囲気は、日本にはない。少なくも慶応大学にはない。本当に、面白い町だ。そして、夏休みになると、みんないなくなるのだ。

 12月から、バークレーはいわゆる雨季に入ったようだ。曇りの日、時々雨の日が少し多くなってきた。11月までは、乾季だったのか、こちらにきてから雨の日は4日ぐらいだったが・・・

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

『組織の不条理』の文庫版

菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理

菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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