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2012年11月 2日 (金)

キュービック・グランド・ストラテジーからすると

光文社新書『戦略の不条理』とダイヤモンド社『戦略学』で展開したキュービック・グランドストラテジーは、世界を三つの区別する。

(1)物理的世界

(2)心理的世界

(3)理論的(知識)世界

三つの世界は相互に作用する。さらに、三つの世界は相互に重なり会うが、完全に同じではない。したがって、いくら物理的技術的にみて優れた製品を作っても売れる保証はない。心理的にあるいは知識的に価値がないかもしれないからである。何よりも、三つの世界にアプローチする必要がある。

この戦略的観点からすると、最近、日本の家電企業が弱体していることに対する負け惜しみ(サワーグレープ)のように聞こえるのだが、アップルのiphoneの部品の50%以上が日本製だとか、サムソンの製品の部品のほとんどが日本製だという主張自体が、戦略的に終わっている。物理的な世界でのみ戦っているような主張だ。

やはり、三つの世界を支配しなければならないのだ。部品だけではなく、デザイン、心理的な愛着、すべてにアプローチしないと、勝てないのだ。

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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