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2012年11月10日 (土)

報告会でのボーゲル教授の質問

 先日、取引コスト理論とダイナミック・ケイパビリティを用いて、コダックと富士フィルムを比較する研究について発表した。

 そこに、ボーゲル教授が参加してくれ、初っ端から鋭い質問をしてくれた。「富士フイルムは成功しているが、なぜいま日本の家電、シャープ、ソニー、パナソニックがだめなのか?」さすがに、日本通だ。

 この問題は、まさに重要な問題で、ひとことでいえば、シニア・マネジメントにダイナミックケイパビリティが欠けているからであり、だれでもできる利益最大化原理にもとづくコスト削減と収益増加だけを行っているからだ。

 しまいには、社長がロイター通信などに弱音をはいているようだ。私は、社長に就任するとき、硫黄島に向かった栗林忠道、フィリピンに向かった山下奉文、ペリリューに向かった中川と同じ気持ちで就任してほしかった。もう後はないのだ。「Z」なのだ。

 もう一点、認識論的な意味で、日本の家電企業はオープン・イノベーションがなされてないということ、これについては、今後、論文で書きたいと思っている。チェスブロー教授の議論をアカデミックに再構成してみたいというのが、次の研究である。

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