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2012年11月17日 (土)

米国の経営学

米国は何と言っても経営学が有名だ。MBAコースが発展している。私は、20年前に、ニューヨーク大学スターンスクールに滞在し、現在は、UCバークレーのハース・ビジネス・スクールにいる。いずれも、全米ではベスト20に入る超有名大学院だ。

私も歳をとったせいか、いまはがつがつと米国の経営学から何かを得て日本に持ち帰ろうなどという野心は、それほどない。昔と異なり、米国での最新のアイディアはすぐに日本で紹介される。とくに、本などは、すぐに日本で翻訳される。

とにかく多少とも英語がうまくなればいいというのが、ささやかな目標だ。

他方、研究者を目指す米国の大学院生の研究といえば、申し訳ないが、就職に必要なジャーナルのための論文が多くなる。ジャーナルに掲載されるには、適当に仮説を設定し、検証するか、数理モデルを展開する必要がある。それゆえ、そういったワンパターンの論文形式が多い。

ハースには、大学院生のための発表会がたくさんある。そのレジメは、セミナーのホームページから事前にダウンロードできる。しかし、面白くないものが多い。というのが私の感想。しかし、このことは学生もよくわかっていて、とにかく就職するまで、仕方がないということだ。

しかし、院生の報告する機会や場は多く、そこではバークレーの学生だけではなく、スタンフォードの学生、ハーバードの学生、プリンストンの学生なども報告しにやってくる。これは、日本でもぜひとも見習うべきことだと思う。

これに対して、統計学も数学も使わないので、非科学的で非アカデミックと言われるかもしれないが、やはりティスブロー教授のオープンイノベーションは面白いし、ティース教授のダイナミックケイパビリティもあやしいが面白い。もちろん、クリステンセンのイノベーションのジレンマなどもそうだ。このあやしさ、これぞ経営学だ。

いまの米国大学院の状況では、今後、このようなビッグ・アイディアは出にくいかもしれない。

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