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2012年11月26日 (月)

劇や文学の本質は事実ではないのか?

 久しぶりに映画「風とともに去りぬ」をみて、ユーチューブでビビアンリーを追いかけてみた。いろんな彼女の伝記が作られていて面白い。

 そして、彼女のもうひとつ有名な映画『Waterloo Bridge』(哀愁)も、ユーチューブでみることができ、改めてみた。この映画は本当に素晴らしい、感動する。すべての場面が絵や写真になるようなすばらしさ。ビビアンリーの動作一つひとつが素晴らしい。

 ストーリーは、若くきれいな踊り子(ビビアンリー)と将校が橋で出会って結婚を約束するが、将校が戦争に行く。そして、彼女は新聞記事で将校が戦死したことを知る。そして、そこから悲劇が始まることになる。とても悲しい物語だ。

 今回、この映画をみて、不思議なことに気付いた。もちろん、これは物語であって、事実ではない。あくまでフィクションだ。私は、実はフィクションが嫌いな人間なのだ。その自分がなぜこれほど感動するのか。

 それは、この物語がフィクションなのだが、その内容が普遍的な倫理、価値、原理について語っているからである。それは、現実に存在している原理、倫理、価値なのだ。だから感動するのだ。

 もちろん、登場人物すべてが事実ではない。しかし、そのストーリーの奥にあるものは、人間社会に存在している事実であり、本質であり、変わらないものであり、あえて真理と呼びたいようなものなのだ。

 このように考えると、文学や物語の本質は、社会科学が追求しているものとそれほ変わらないのかもしれない。

 そんなこといまになってわかったのか!遅い!といわれそう。

http://www.youtube.com/watch?v=p_NMCRcgzz4

菊澤研宗: 組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか

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菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

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菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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