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2012年10月19日 (金)

懐かしい洗剤不要の洗濯機(挑戦的イノベーション)

 10年ぐらい前に、三洋電気が洗剤を使わない洗濯機を開発して話題になったことがある。その後、どうなったかわからない。少なくともいまは聞いたことも見たこともない。しかも、三洋自体がいまはパナソニックの中にある。

 当時もすごいと思ったが、いまも凄いと思う。その発想がすごい。元気があったころの日本の家電業界を思い出す。ソニーのアイボもそうだ。こちらで、英語の勉強をしていたら、(It is likely that)例文で、「犬や猫の代わりにロボットがペットになりそうだ」という文があったが、これはアイボのことだろうと思った。

 いずれも、結果的には成功しなかったのかもしれないが、その発想がすごいし、面白い。日本企業に頑張ってほしいものだ。このままだと、日本の柔道と同じなる。

 ある有名な柔道の選手がいいっていたが、昔は日本選手というだけで対戦相手は怖がってくれ、ビビッてくれたが、最近はそれがなくなりつつあるということだ。

 日本の企業も、かつては日本企業というだけで製品は良いし、何か新しいものを作り出してくれるという期待があったが、それが薄れつつある。逆に、アップルやサムソンなどは最近は怖い存在である。なにをしてくるかわからない。サムソンなんかは、独自にOSを開発してくるかもしれないようなイメージをもつ。これに対して、日本企業で独自OSを開発してくるような恐ろしさをもつ企業は見当たらない。

 これが、私が『戦略学』や『戦略の不条理』で述べているキュービック・グランド・ストラテジーである。アップルやサムソンは、物理的な技術力以上のものをもって戦略的に行動しているように思う。(意図的ではないかもしれないが)

 

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

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