慶応大学菊澤ゼミナールHP

私の趣味

私の著書

新制度派経済学と限定合理アプローチの本

経営哲学学会HP

« 今日は日本の食料品店へ | トップページ | UCバークレーの図書館に私の本が二冊あった »

2012年4月27日 (金)

CSRについての議論の続き

自動車の実施試験にもやっと合格し、いらいらがなくなった。久しぶりの試験で、相当ナーバスになっていたので、これでやっと研究ができるという心境だ。

もちろん、こちらの実地試験は日本と比べて楽勝なのだが、状況がよくわからないので、その緊張の度合いは日本とくらべものにならなかった。

しかし、車を運転しているうちに、横に座っている試験官が、「この人はなれている」と感じてくれたようで、安心して横に座っていることが伝わってきたので、こちらも途中から安心できた。

 さて、前に、私がCSRをめぐってハーバード大学の若き教授に質問した話しで、もう一つ重要な質問をしていたことをここで書いておこう。

やはり、米国人はどうしても利益と関連づけることが好きなのだ。だから、もちろんCSR(企業の社会的責任活動)をたくさんすれば、利益は上昇するということを統計的に証明したいのだ。事実、そういった結果を紹介していた。しかし、その関係は統計的に若干弱いという結論であった。

これについて、私が彼に質問したのは、1990年代以降、日本では多くの企業がCSR活動に関心をもって、投資してきた。しかし、ほとんどの企業がCSR活動をしたので、2000年以降、どこの企業もCSR活動を行っても競争優位をえることができず、結局、その活動と利益の関係は当然薄くなる。それは、理論的には当然なのではないか。

しかし、利益とは関係なく、やはり企業はCSRを行う必要があると思うが、どう思うか?。私は、そこには哲学的な理由があると思う。という質問をした。これに対して、確かに理論的にはそうなるように思う。しかし、哲学的な理由とは何か?と聞いきたので、私はこう答えた。

企業の社会的責任の「責任」という概念は「自由」と関係しているのだ。社会に対して、自由を行使している企業が社会に対して責任をもつべきなのだ。ということを説明した。

ここで、他の学生が別の質問を彼にして介入してきたので、私もあきらめて部屋をでた。秋学期にはCSR関係のセミナーもあるようなので、参加してみたい。

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理

菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

« 今日は日本の食料品店へ | トップページ | UCバークレーの図書館に私の本が二冊あった »

12)UCバークレー滞在記」カテゴリの記事

2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30