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2012年1月 7日 (土)

野中先生との共同研究の現状

昨日、野中先生と会った。相変わらず元気そうだった。いま、野中先生と共同研究を進めている。

それは、野中先生のナレッジマネジメントの効率性を組織の経済学で論証する研究である。

(1)その第一弾は、すでに『一橋ビジネス・レビュー』で公表した。それは知識ベース企業の境界問題を解くものであった。これは戦略論に関する論文である。

(2)第二弾もすでに完成している。これは、ナレッジマネジメントのミドル・アップ・ダウン・マネジメントの効率性を証明する論文である。これは、管理論の論文である。近々に公表する予定である。

(3)第三弾が、現在着手している組織論の論文だ。ナレッジマネジメントの組織デザイン論としてのハイパーテキスト型組織の効率性を証明する論文である。

これまで、野中先生のナレッジマネジメントは、社会学的あるいは経営学的に論じられてきた。しかし、経済学系の人々からその効率性や実現可能性については幾分疑問に思う人もいた。

しかし、今回の研究で、まさにいまはやりの組織の経済学や新制度派経済学によって、その効率性が論証されることになる。

関心ある人はぜひとも注目していただきたい。

●第1弾の論文は以下です。

知識ベース企業の境界設定: 一橋ビジネスレビュー 59巻1号(2011年SUM.)

知識ベース企業の境界設定: 一橋ビジネスレビュー 59巻1号(2011年SUM.)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理

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