名門イーストマンコダックが倒産の危機にあるーダイナミックケイパビリティ
名門イーストマンコダック社が倒産の危機にある。信じられないことだ。それほど、米国経済は危険な状態にあるのかもしれない。
個別企業の観点からいえば、カメラ・フィルム関連企業は、デジタルカメラの登場によって大きく環境が変化していた。この変化は、昔、レコードからCDに変化したのと同じぐらい早く、大きなものだ。この変化に、対応できなかったレコードの針を販売していたナガオカは倒産した。
同じように、富士フイルムも大変な状況にあったはずだ。しかし、富士フイルムは化粧品業界に進出している。これはものすごい戦略的な変化だと思う。コダックはどうだったのだろうか。私は不勉強で、正確にはわからないが、おそらくデジタル化の波に乗れなかったのだろう。
両社の違いは何か。それが、ダイナミック・ケイパビリティなのだ。環境の変化に対応して、いかにして既存の資源を再構成できるか、オーケストレイトできるか。これである。
David J. Teece: Dynamic Capabilities and Strategic Management
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