AKB48とCGS戦略
かつて、ブログでyou tube で音楽が流されると、楽曲が共有され、その所有権が不明確となる。そうなると、当然、CDは売れなくる。そして、作曲家もはじめからいいものを作らなくなると論じたことがある。
しかし、このyou tube を戦略的に利用する方法が出現した。それがAKB48の戦略だ。
私は、多元的世界観を前提とする多元的アプローチとしてキュービック・グランド・ストラテジーを提案している。それは、世界を以下のように三つに区別する。
(1)物理的世界 われわれの五感でその存在を認識できる世界、体、物、物質、におい、色など
(2)心理的世界 心の世界
(3)知性的世界 われわれ人間の知性によってその存在が認識できる世界、たとえば本の内容、理論の内容、権利、制度、法律、など。インターネットの世界なども。
これら三つの世界を前提にして、三つの世界に対して立体的にアプローチすることが勝利のカギになるという考えである。
この戦略論からすると、
(3)AKB48の戦略は、知性的世界に対してyou tubeを利用してただで映像や歌を流す。そして、多くのファンを作る。
(2)その結果として、心理的に実物に会いたい、実物と話をしたい、握手したいという心理になる。
(1)最後に、CDの付録として、握手権やポスターなど付録をつける。このとき、付録は物理的世界に関係するものに限る。
つまり、最初から、楽曲を売ろうとは思っていないのだ。それは、ガムやお菓子はどうでもよく、おまけがほしくて購入する駄菓子と同じロジックだ。主役が主役ではなく、脇役が実は主役である商品なのだ。
顧客も、CDの入った曲を購入しているのではないのだ。その付録としてついている、実物との握手する権利、話せる権利といったどちらかといえば物理的世界の商品を購入しているのである。
非常に面白い戦略だ。これも、キュービック・グランド・ストラテジー(立体的大戦略)の一つなのだろうと思う。
キュービック・グランド・ストラテジーを知りたい人は以下を参照。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
キュービックグランドストラテジーについて知りたい人はこれを読んでください。
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