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2011年10月

2011年10月28日 (金)

真珠湾攻撃70周年のための論文

太平洋戦争はいつ始まったのか。最近では、テレビで特集も流れないので、最近の若者は知らない人が多い。

12月8日だ。まだ寒い時期だ。ここから日本の快進撃が始まる。香港でイギリス人がクリスマスを祝っているときに、日本軍が占領し、チャーチルが最悪のクリスマスと嘆く。

来年で、その真珠湾攻撃70周年になる。これと関連して、いろんな出版社が特集を組むのかもしれない。

これと関連しているのかどうかわからないが、ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビューでも特集があり、私の派閥に関する論文が掲載される予定である。また、中央公論社でも特集が組まれ、そちらの方にも私の論文が掲載される予定である。

もちろん、いずれもただの歴史の論文ではなく、経営学的な論文となっているので、この分野に関心のある人は、ぜひ期待していただきたい。

さらに、今後のいくつかの講演があり、そのためのパワーポイントをたくさん作っているので、おそろしく忙しい日々を送っている。

また、朝日カルチャーでもドラッカーの講義をしているので、こちらのパワーポイントの作成にもすこし苦労している。

そして、野中先生との共同論文も進めているので、こちらの方はもっと大変なことになっている。その他、本の原稿も着実に書いている。

ということで、予想以上に忙しく、ブログを書くのもかなり、きつくなっている、今日このごろである。

拙著『組織の経済学入門』が8刷りとなりました

 

拙著『組織の経済学入門』有斐閣が8刷りとなりました。2006年10月25日に初版が発売されて、以後たくさんの方に読んでいただいているようで、ありがたく思っています。

慶大の商学部の学生だけではなく、いろんな大学でも使用していただき、本当に感謝しております。

引き続き、お願いします。

この本は、ほとんど数式を使わずに、組織の経済学分野を説明していること、また取引コスト理論についての説明が充実していること、さらに所有権理論についてもわかりやすいとのコメントをいただいています。

今後、機会があれば、さらに改定して、内容を充実したいと思っております。

2011年10月25日 (火)

今村均と多元論的世界観

 私は、晩年、K・R・Popperが提唱していた世界3という多元的実在論が好きだ。それは、世界が三つの実在世界に区別でき、それぞれ相互作用しなから、成長するという世界観だ。それは、哲学であって、経験科学ではない。

世界1=肉体、物質など人間の5感でその実在が確認できる世界

世界2=心の世界、意識の世界

世界3=知識、理論、権利、制度など人間の知性によってその存在が確認できる世界

三つの世界は相互に重なりあるとこともあるが、一致することはない。しかも、相互に相互作用し、そして相互に成長する。これがポパーの多元的世界観だ。

 

 さて、このような世界観に立つと、今村均などの旧日本軍のすぐれた将軍の行動が否定できないくなるのだ。

確かに、旧日本の軍人の行動には問題がったと思う。しかし、日本人としてのプライドをすすててまで生きろというのかといって、自害した日本人はどうだろう。今村均もまた、自決した。幸い、自決がすぐに発見され、彼は死ぬことはできなかった。

おそらく、多くの人は、そんなプライドのために死ぬなんてと、恥のために死ぬなんてと、やはり昔の日本の軍人をバカだったというのだろう。だから、今村均も聖将と呼ばれるが、やはりばかな日本軍人の一人にすぎないというかもしれない。

しかし、私はそうは思わない。

このような考えは、物質一元論者(唯物論者)なのだ。唯一、肉体、モノだけが存在し、価値があるという存在論に立つ人だと思う。だから、心という世界2、プライド、信念、倫理、制度、ルールなどの世界3の実在性や価値を認めないのだ。

 

 ポパーの多元的実在論に立った場合、人間は三つの世界の住民なのである。単なる肉体的存在ではないのだ。だとすると、自らの世界2と相互作用する世界3の実在性や価値を否定された場合、やはり人間としてはつらいのだ。

 

 今村均によると、

「わが国は、第一次世界大戦のときは、勝った方の連合国に加担し、犬馬の労を取った。そして、平和会議のときに報いられたものは、伊豆半島よりも小さい、諸島の委任統治権だけ、わが海軍が守った独領ニューギニアではなかった。・・・・・のみならず、我が国が・・提案したたった一つの条件”有色人種差別待遇の撤廃”は・・・米英仏巨頭により踏みつぶされた。・・・・・・・日本民族はどうすればいいのか」

戦後収容所で今村が自決したとき、日本人をあたかも動物のように扱う豪軍の扱いに怒りと涙していたのだ。

私は、ポパーの多元的実在論に従い。われわれの肉体と同じくらい、われわれの心理も実在する。われわれの肉体と同じくらい、倫理や知識も実在するといいたい。これらが否定されたならば、肉体も意味がないという今村将軍の気持ちがわかる。

明日10月26日水曜2回目のドラッカー講義(朝日カルチャーで)

明日10月26日水曜日は、新宿住友ビル7階の朝日カルチャーで、第2回目のドラッカー講義を行います。

今回は、ドラッカー・マネジメントの本質として、彼の人間主義的マネジメントの全体をできるだけやさしく説明します。

まず、ドラッカーの思想の源泉となっている彼の生い立ちについて説明し、

次に、ドラッカーの人間主義的マネジメントとはどういうマネジメントなのかを説明します。

最後に、ドラッカーの人間主義的マネジメントの具体的なイメージについてお話します。

●関心のある人は、1回だけでも参加できますので、直接、朝日カルチャーに連絡してください。(以下のwebから入ってください)

●当日でも参加できると思います。

●全部で3回講義しますが、毎回、1つのテーマで完結したお話をしますので、第2回目だけでも、第3回目だけでも問題ないと思います。

●とにかく、料金は安いので、関心のある人はぜひともご参加ください。

1回目10月12日水曜日18時30~20時頃

2回目10月26日水曜日上記同じ

3回目11月9日水曜日上記同じ

●朝日カルチャーのドラッカー講座

http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=133295&userflg=0

http://www.asahiculture.com/LES/list.asp?JCODE=0001&CACODE=00&PJ=1&NECODE=201110&PCOCODE=00#00

2011年10月23日 (日)

独裁者の最後はいつも同じ

カダフィー大佐の最後をユーチュブでみた。独裁者の最後はいつも同じだ。

第二次大戦のイタリアのムッソリーニも死体が宙づりにされて大衆にさらされた。

ルーマニアのチャウチェスク大統領も銃殺された。

今後、リビアがすばらしい国になることを祈りたい。

2011年10月20日 (木)

米国帰りはなぜポケットに手を入れるのか

 以前から、気になっていることだが、米国の大学に留学し、そして博士号を取得する。そして、日本の大学に就職しようとする人。あるいは、単に米国の大学に数年留学して、日本の大学に戻ってくる人に共通する行動がある。

 学会発表やプレゼンテーションを行うときに、なぜかズボンのポケットに手をいれて、いかにも自信ありそうに話しをすることだ。

なぜか。本人たちに聞いたことはないのでわからない。

 しかし、面白いことだが、このような態度は大抵日本の学者にはうけない。マイナスであり、悪い印象を与えるので、日本の大学に就職する場合には、やめた方が賢い。とくに、面接試験があり、教授陣の前で、模擬授業を行うときにはやめた方がいい。というのも、なぜ彼がだめなのかと私が聞いたとき、私の周りには、「彼は手をポケットに入れていたので・・・」という人がかなりいたからだ。

 私自身は、もう年をとっているので、こういうプレゼンには慣れており、「またか」という感じで受け止めている。だから、そのような態度についてとく関心はない。ただ、私の知り合いの日本人は、以下のような印象をもつようだし、私もそのように思う。

●昔、大学紛争時代、政府権力に反抗し、自由意志の表示の一つとして、米国や欧州帰りの先生はジーンズをはき、規制観念を壊すように、手をポケットにいれていたが、いまはそんな時代ではないので、単にだらしのない人という印象。

●ノーベル賞級の論文をすでにアカデミックな雑誌に発表しており、もうこの人にはかなわない。なんでも好きにやってくれ。それでも話を聞きたいという人なら、ポケットに手をいれていても問題はないが、たかが海外で長く勉強してきた程度で、その態度はいかがなものか。それだったら、米国の大学にいればいいという印象。

●自分は英語が得意なので世界を相手にし、みなさんのように日本だけを相手にしていない。それゆえ、自分の方が上なので、自分が先生として教えてあげているという印象。

●単に、米国人のだらしのない習慣を無批判に身につけてきた人という印象。

その他、・・・・いろんな印象を日本人はいだくだろう。

日本人は、やはりノーベル賞級の研究をしながらも腰の低いプレゼンをする人が好きなのだろう。そんな人はいるのか。昔でいえば、東大の根岸隆先生などはそうだったように思う。多分、野中先生も。

そんな私も米国にいくのだが、帰ってきたらポケットに片手を入れているかもしれない。それどころか、左右二つのポケットに左右の両手をそれぞれ入れているかもしれない。私などは、性格が悪いので、あえてやってみたいほうなのだ。それでも私は大丈夫。すでに就職しているので・・・・・

2011年10月14日 (金)

ドラッカーの講座に来ていただき、感謝しております。

昨日は、私のドラッカー講座に来ていただき、感謝しております。

今回は、ドラッカー流とか、ドラッカー的とかいったお話ではなく、ドラッカーそのものの学説についてお話するつもりです。

この講義を理解していただけると、ドラッカーのマネジメントの奥深さを知ってもらえるのではないかと思っております。

関心のある方は2回目からでもOKです。連続した話しではなく、毎回まとまったお話をしますので、気楽に参加していただけると、たすかります。

2011年10月12日 (水)

本日、これからドラッカーの講義を新宿朝日カルチャーで

本日、これから新宿朝日カルチャーでドラッカーについて講義します。

住友ビル7階の朝日カルチャーセンターで18時30分から20時まで、当日でも参加できます。また、1回かぎりでもOKです。

今日は、なぜいまドラッカーなのかについてお話します。今回の大震災で、科学的な経営学や科学的な経済学の限界が浮き彫りになりました。

科学的な経営学や科学的な経済学にもとづいて、「安全性」について助言を求められると、経営学者や経済学者、そしてコンサルは完全安全性ではなく、経済的に最適な安全性を確保するように助言することになるのです。つまり、完全安全性と経済的安全性は一致しません。

 

 これを私は、「学問の不条理」と呼んでいます。

では、どうやって学問の不条理を回避するのか。そのヒントをドラッカーが示しているのです。

この続きは、本日の講義でお話します。関心のある人は参加してください。

●朝日カルチャーのドラッカー講座

http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=133295&userflg=0

http://www.asahiculture.com/LES/list.asp?JCODE=0001&CACODE=00&PJ=1&NECODE=201110&PCOCODE=00#00

2011年10月11日 (火)

事後ではなく、事前の問題ではないか?

先日、テレビのニュースをみていたら、浅草あたりの道路で、道路標識が分かりにくくて、自動車がすぐに違反してしまい、警察に捕まって罰金を取られる場所を放映していた。

その場所は、とにかく標識がわかりにくく、時間帯によって車が入ってはいけない時間帯があるようで、それを知らずに車が入ってしまう。

町の人のインタヴューでは、「1日20車ぐらい違反で警察につかまっていることもありますね」といっていた。

そして、テレビも、警察に捕まる自動車をとらえていた。

しかし、私はこのことに疑問を感じる。

確かに、違反者を捕まえるのは警察の仕事だろう。しかし、警察の本当の仕事は、事後的なことだけではなく、事前のことではないか。犯罪が起こり、人が殺されてしまってからでは遅いのだ。犯罪が起こる前に、抑止すべきではないか。

この観点からすると、運転手が違反を起こさないように、事前に標識をわかりやすくすべきではないのか。もしかしたら、そのようなわかりにくい標識を立てている方がおかしいのではないのだろうか?事故が起こってからでは、もう遅いのだ。と私はいいたいと思った。

警察には、ぜひとも事前の対策をお願いしたい。犯罪、抑止政策をお願いしたい。

2011年10月 9日 (日)

薬局にいくといつも「それと同じ成分でもっといいのが・・」というけれど

 体調が少し悪くて、薬局にいく。購入する予定のくすりは大抵決まっている。そして、それを見つけて、いざレジへいく。

すると、店員がこういうことがある。

「これとまったく同じ成分で、もっとおとくなものがあります、****を購入してはどうですか?」

専門家がいうのだからと思い、何度か、その指示にしたがって購入した。健康ドリンクを購入しようとしたときも。うがい薬を買おうとした時も。

しかし、私の結論はこうだ。

やはり、効果は違っていた。やはり、自分が最初に購入しようと思っていた薬や健康ドリンクやうがい薬を買えばよかったと後で思った。あれば、絶対に販売促進戦略だ。

ひどい。

今日も、健康ドリンク「ウコンの力」を買いに、薬局にいった。レジで、やっぱりでた。

「これと全く同じで成分で・・・」といったとたん、すかさず私は「これでいいんです!!!」といってやった。

なんとなく意味もなく気分がよかった。何かわらならいが、勝った気分になった。まちがえ、買った気分になった、とおやじギャグでも言いたい気分だ。

クイズ:以下の本は上記のカテゴリ―のどれでしょうか?

  • 菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理

    菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理

  • ドラッカー講座10月12日水曜から新宿ではじまります。

    ●10月12日水曜日から新宿住友ビルの朝日カルチャーセンターで「ドラッカー講座を」開きます。

    ●1回目は、今回の震災を通して、経験科学としての経営学には限界があることをお話します。やはり、科学だけではなく、哲学も必要なのだということ、そしてまさにそのような議論をしていたのが、ドラッカーなのだということです。

    ●したがって、第1回目は、導入部分です。科学の方法論の話、新制度派経済学の限界などについて説明し、ドラッカーがなぜいま重要なのかについてお話してみたいと思います。

    ●関心のある人は、1回だけでも参加できますので、直接、朝日カルチャーに連絡してください。

    ●当日でも参加できると思います。

    ●全部で3回講義しますが、毎回、1つのテーマで完結したお話をしますので、第2回目だけでも、第3回目だけでも問題ないと思います。

    ●とにかく、料金は安いので、関心のある人はぜひともご参加ください。

    1回目10月12日水曜日18時30~20時頃

    2回目10月26日水曜日上記同じ

    3回目11月9日水曜日上記同じ

    ●朝日カルチャーのドラッカー講座

    http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=133295&userflg=0

    http://www.asahiculture.com/LES/list.asp?JCODE=0001&CACODE=00&PJ=1&NECODE=201110&PCOCODE=00#00

    2011年10月 6日 (木)

    天才スティーブ・ジョブズ死去

    天才、スティーブ・ジョブズが亡くなった。

    http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/yomiuri-20111006-00188/1.htm

    非常に残念だ。ユーチューブで彼のインタビューをみることができるが、本当に頭のいい人物だ。次々と新しいことをやる。まさに、ドラッカーのいう「顧客の創造」、「業界の創造」、「産業の創造」を行ってきた人物だ。自由な産業社会の旗手だったと思う。

    お悔やみ申し上げたい。

    2011年10月 5日 (水)

    ドラッカー講座がはじまります

    朝日カルチャーでドラッカー講座をはじめます。関心のある人はぜひご参加ください。

    朝日カルチャーセンター10月12日水曜日から3回

    http://www.asahiculture.com/LES/list.asp?JCODE=0001&CACODE=00&PJ=1&NECODE=201110&PCOCODE=00#00

    http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=133295&userflg=0

    第1回目は、科学の限界についてお話し、いまドラッカーのような経営哲学が必要なのだということをできるだけ明確にお話してみたいと思います。

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