悲劇の石巻大川小学校のケース
今回の石巻大川小学校の悲劇のケースは分析する必要がある。津波で全校生徒108名の74人生徒が死亡した。まことに残念だ。子供たちを、学校の裏山ではなく、川の方に誘導してしまったのだ。
いろんな事実が明らかになってきているが、意思決定や判断によっては全員小学生は助かっていたかもしれない。誠に、残念だ。
おそらく、この悲劇は非合理的に起こっているのではない。基本的には限定合理的に起こった最悪のケースだ。それぞれみんな合理的に行動したのだだろう。不条理な現象だ。
しかし、判断できなかった、1年生から6年生の小学生は、本当にかわいそうだ。自分たちの意思決定で、子供たちは死んだわけではないからだ。大人の指示に従ったのだ。それだけに、このときの大人の意志決定に対する責任は重い。
何度も繰り返すが、本当に、残念。無念。
石巻大川小学校の悲劇
●http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20110908_04.htm
菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)
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