派閥の研究
現在、派閥の研究も進めている。山本七平によると、派閥はたとえ悪しき存在でもずっと存続してきたと主張している。
そして、その理由として、「事実の世界(派閥)」と「法・ルールの世界」が日本では相互作用せず、後者の世界が前者の世界を統制できなかったからというようなことを言っている。
しかし、実際には個々の派閥をみれば、派閥は消滅している。日本陸軍の皇道派、長州閥、海軍の薩摩閥などなど・・・。政治の世界の派閥も個別でみれば、消滅している派閥もあるよう思える。つまり、厳密にいえば派閥は永続しているわけではないのだ。
この矛盾点をどう考え、説明するのかが私の研究であり、仕事になる。この研究の成果は、DHBRで発表する予定ですので、関心のある方はぜひとも一読お願いしたいと思います。
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