試験の採点ほぼ完了 聖将軍 今村均のこと
大量の前期試験の採点もほぼ完了した。大変な作業であった。
これから、やっと自分の研究ができる。嬉しい。しかし、少し体調が悪い。
採点の合間に、日本陸軍、今村均の研究をしていたのだが、改めて今村均はすごいと思った。
司馬遼太郎が『坂の上の雲』で、乃木の軍人としての能力を批判しているが、今村の性格からして珍しく、これに反論している。
今村の反論は、非常に興味深い。
彼は、多元論的世界観に立ち、軍人としての才能はただ物理的に勝利することだけではなく、人間としての品性や魅力など心理的世界や知性的世界に関わるものが重要なのだという。それらの魅力も含めて、軍人は評価されるべきだというのだ。
この点も含めていえば、日露戦争の二百三高地の乃木の戦略・戦術的な采配だけを批判することは表面的だという。
あの戦いは、乃木という人物がそこに存在していたからこそ勝ち抜けたのだという。つまり、ミドルもロアーも兵士も乃木大将がそこにいたので、苦しい戦いを勝ち抜けたのだという点が重要なのだということだ。そのことを軍中央もよくわかっていて、軍司令官を交代させることはできなかったのだいうのだ。
われわれ人間はトップが良い戦略を立てればそれに従って行動し、良い結果をだすわけではないのだ。人間はロボットではないのだ。
はやりトップに魅力がないとだめなのだ。魅力がなければ、みな打算的に動く、管理システムがしっかりしていれば、ぜいぜい1+1=2のように機械のように動く。管理システムが駄目だと、みな手抜きする(モラルハザードが起こる)ので、1+1<2になったりする。
しかし、リーダーに魅力があれば、みな負担するコストを無視して行動してくれる。そうすると、1+1<3になったりするのだ。
秋になれば、NHKで『坂の上の雲』が放送されるのだが、楽しみだ。
こういった点を、ぜひいまの総理は理解してほしい。人間的な魅力のない人がいくら立派な理念や戦術や戦略を語ってもだれもついてこないのだ。
























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