この時期になぜ不信任案!というけれど、 人が動かないとカネも物も動かないのだ!
内閣不信任案が可決されるかどうか。この問題をめぐって、マスコミは一律に、こんな大変な時期になぜ政治権力闘争なのか。はやく復興対策を・・・という。
しかし、このようなマスコミの発言はどうだろうか。私の考えはこうだ。人が動かないと、お金も物も動かないのだ。ドラッカーがいうように、人、モノ、カネの中でも、人は特殊であり、もっとも大事なのだ。
信頼できない人がトップに居座ると、人が動かないのだ。そうすると、モノもカネも動かななくなるのだ。すべて人なのだ。
いまの内閣で疑問なのは、「この総理のために、おれはお金や名誉とは無関係に働きたい」と思う人はどれだけいるのか?もしそんな人があまりいなければ、今後も人はますます動かなくなる。そうすると、復興のためのモノもカネも動かなくなる。その動きはもっと遅くなるだろう。
各専門の大臣に話をすることなく、総理が勝手に「・・・・・万戸の仮設住宅をお盆までに建設する」とか、「・・万戸のソーラーパネル住宅を建設する」とか勝手にいってしまうのはいかがなものか?カント的にいえば、それは担当大臣を人間として扱ってないのだ。脅せば動く動物のように扱っているのだ。大臣がかわいそうになる。こいったことがたびたび起こっているようだが、そんな総理のために進んで動く人などいないだろう。
だから、危険なのだ。
私たちは、本質的に昨年と同じ場面にいま出くわしているのだ。デジャブーだ。
●昨年:
マスコミ「民主党党首選挙が1カ月後にある。1カ月で日本の総理が変わるなんておかしいだろう」 こうして、菅総理が継続した。
●今年:
マスコミ「この震災の時期に、総理が変わるなんておかしいだろう」 だから、菅総理は継続すべきだ。
このようなロジックの方がおかしい。
菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理
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コメント
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同感です。
福島では、命がけで作業が続けられているにもかかわらず、
次の選挙のために「ええかかっこしい」しかしない、
それが管さんだと思います。
太陽光の技術をいっさい持たないが、
大金持ちの孫正義の個人マネーに目がくらんだのでしょう。
おそらく民主党を支えていた経団連、連合が見限って、
「太陽光・・・、いいかげんにしろよ」ということになったのだと思います。
そもそも太陽光は、オイルショックころの昭和40年代から、
経産省がサンシャイン計画をすすたのですが、
いっこうに革新的な開発がなされていないのが実情です。
朝日ソーラーの詐欺事件がその例です。
購入者も、
「400万の設備投資は自己負担。
これにメンテナンス費用のランニングコストがかかる。
夏場以外はメーカーのいう発電量がぜんぜんできない。
補助金は30万円のみ。
もとをとるのは、30年かかる」
といっているのが大多数な情勢です。
ドイツでは太陽光を進めようとしているのは、
労働者出身の体制に批判的な家庭の子供や、
不勉強の学生たちです。
多くの勤勉なドイツ国民は、
安定的な電気がなければイノベーションが成り立たないことを知っており、
お手企業のほとんどは原子力維持の陳情を政府に出しています。
先進国がどのように動いているのか、
そして日本はそれに取り残されていくのか。
ムーディーズやS&Pの格下げ傾向、
ホンダ、ソニーへの個人情報攻撃、
日本をつぶす動きに、全国民力をあわせて、
立ち向かわねば出すね。
投稿: 匿名希望 | 2011年6月 2日 (木) 午前 09時36分