たくさんの人が私の本についてコメントを書いてくれている。それはありがたいことだ。
しかし、本の内容を理解しないで(読まないで)、勝手に否定する困った人もいる。その一人が、池田信夫氏だ。過激なことを書いて、目立ちたがるのはいいのだが、本の内容を理解することが基本だ。(私は基本的に個人攻撃を好まないので、これまで沈黙してきたが、誤解が増殖するので、今回は書きたいと思う)


おそらく、彼は拙著『組織は合理的に失敗する』日経ビジネス人文庫を読んでない。10年前に読んだなどと書いているが・・・たぶん読んでいないことすら忘れているのだろう。彼は、本や論文の読み方を教わらないで、博士号をもらったようだが、残念なことだ。いまは、博士のインフレ時代。最悪の時代だ。
池田氏が批判の対象としている内容部分に関して、彼は私が「エイジェンシー理論」や「所有権理論」を利用していると勝手に勘違いし、その勘違いにもとづいて、さらにオリバー・ハートの所有権理論を引き合いに出しているようだが、もうどうしようもない。その部分で用いている理論は、「取引コスト理論」なのだ。
つまり、勘違いの2乗となっているわけだ。多分、彼の頭では、「エージェンシー理論」も「所有権理論」も「取引コスト理論」も区別できないのだろう。困ったものだ。本をじっくり読んだことがないのだろう。
私の『組織は合理的に失敗する』に対する池田氏の書評に対して、杉田仙太郎氏のツイッターのコメントが正確なので、紹介したい。
(杉田仙太郎様、掲載お許しください)もうこれで、十分だと思います。
saintarrow 杉田仙太郎 1)@ikedanob 池田信夫が菊澤研宗『組織は合理的に失敗する』を批判していた。理由は著者菊澤が「サンクコストを守ることが合理的だ」と考えているが、経済学ではサンクコストを守ることは不合理な錯覚だから、3月29日
»saintarrow 杉田仙太郎 2)@ikedanob池田信夫は読み間違いをする人のようだ。著者菊澤は絶対の合理は存在しないことを基本に理論を展開している。「サンクコストを守ることが合理的だ」と考えているのは菊澤ではなく間違いを犯す人、3月29日
»saintarrow 杉田仙太郎 3)@ikedanob 菊澤が『組織は合理的に失敗する』で主張しているのは、人はなぜ「サンクコストを守ることが合理的だ」と判断してしまうかだと思う。池田は物事を理解する能力がないのだろうか。3月29日