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2011年4月

2011年4月25日 (月)

ヤング・ブラック・ジャック パート2

 今回のヤング・ブラック・ジャックは、われわれに不条理な問いを投げかけていた。この点も、良かった。命を救うかどうかという問題と法律を守るかどうかという問題は別だという問いだ。

 この問題は、非常に深く、難しい問題だ。

 しかし、この問題と関連して、思い出したことがある。自動車学校へいった人はわかると思うが、自動車の免許証をもらうには、最後は筆記試験を受ける必要がある。その筆記問題の練習をしていて気付いたことがある。人命に関わるような状況では、交通ルールを破っても・・・・という方向で正解が作られていたように思う。頑なに交通ルールを守る方向で解答すると×がつくのだ。

 このことを考えると、所詮、法律も不完全な人間が作った不完全な制度の一つだといっていいのだろう。時代に合わなくなれば、変えればいいという柔軟な考えに立つ必要があるのかもしれない。

 いずれにせよ。ブラック・ジャックは、面白かった。今後は、現代医療機器を華麗に操る神の手のブラック・ジャックにリニューアルして、実写版でお願いしたい。

 キリコがどのようにして生まれたのかも、今回、暗示されていて良かった。良くできていた。

2011年4月24日 (日)

昨日、慶應丸の内キャンパスでドラッカー講座を行った

 昨日、慶應丸の内キャンパスでドラッカー講座を行った。ちょうどいい人数で、本当のゼミナールのような形式で議論ができそうだ。参加していただいているメンバーもみなさん優秀そうで、今後が楽しみだ。この講座で、新しいドラッカーの魅力を感じてほしい。

ヤング・ブラック・ジャックは面白かった

昨日は、偶然、ヤング・ブラック・ジャックという番組をみた。非常に面白かった。俳優も良かった。ストーリも良かった。展開を推測できることもあったが、面白かった。この続きもぜひやってほしい。しかし、原作の時代の医療設備と、現在の医療設備はまったく異なるので、難しいだろうとは思う。

2011年4月19日 (火)

CSRは石原軍団を手本に

ここ数日、忙しくて、ブログも書けなかった。

さて、やっと石原軍団が支援に動いた。期待どおりの活躍だ。

http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/rl-20110412-6675/1.htm

渡哲也社長をはじめ、舘ひろし、・・・そうそうたるメンバーだ。いろんな会社が、CSR、CSR、と叫んでいるが、石原プロダクションを学ぶべきだと思う。

2011年4月12日 (火)

ついにレベル7となった原発事故

ついに、福島原発事故はレベル7となった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000018-maip-soci

テレビでは、それほどひどくないと報道されてきたが、やはり事態はそうとう悪かったのだと思う。いや、依然として悪いのだろうと思う。

長期戦のもとに、戦い続けている現場の方々には、ぜひとも英知を振り絞って頑張っていただきたい。今こそ、日本の技術力と組織力の凄さを見せてほしい。そう祈るばかりだ。

2011年4月 9日 (土)

ドラッカーの講座を慶応丸内キャンパスで

今年も4月23日から、慶応丸内キャンパスでドラッカーの講座を担当する。関心のある方はぜひ参加していただきたい。

 慶応アゴラ講座 「ドラッカーに学ぶ自由な社会と企業の役割」

http://www.sekigaku-agora.net/course/kikuzawa_kensyu.html

さて、ドラッカーのマネジメントの魅力は、たくさんある。その中でも、注目しなければならないのは、ドラッカーがはじめてコンサルタントとして仕事をしたGMでの調査とそれに対するGMの評価だ。

ドラッカーは、その調査の結果として、著書『企業とは何か』を出版した。それは売れた。そして、企業、教会、大学、軍隊さえも改革の参考にしてくれた。

しかし、この本をGMは評価しなかった。

特に、スローン社長はこの本を嫌った。スローンは、もともと自分の自叙伝など書く気はまったなかったが、ドラッカーのこの本が出版され、それがあまりにもGMと相いれないので、『GMとともに』という本を出版せざるをえなくなったとさえ、いったらしい。

こうして、ドラッカーはコンサルタントとして挫折した。

では、ドラッカーの考えのどこがGMに批判されたのか。そこに、ドラッカー・マネジメントの本質があるのだ。

このようなことについていっしょに考えてみたいと思います。

慶応アゴラ講座 「ドラッカーに学ぶ自由な社会と企業の役割」

http://www.sekigaku-agora.net/course/kikuzawa_kensyu.html

地震、津波、原発で気になること

 福島原発事故は長期化しそうだ。そんな中、私の知り合いの東電の方も福島に向かい、いま戦っているようだ。何とか、がんばってほしい。

 これからは、持久戦となりようだが、そのことは理科系的知識だけではなく、今後は組織論、管理論も必要となってくることを意味する。最後は人だ。政府、関係機関は一体になって、効率的な人的資源配分を行ってほしいものだ。

 他方、地震、津波被害でたくさんの問題が発生しているのだが、やはり気になるのは両親を失った孤児たちだ。私の知り合いで、被災地の受験生たちに、教科書、参考書を送れないかと考えている人がいる。企画は明確になったら、このブログでも紹介したい。ぜひ協力をお願いしたい。

 

2011年4月 7日 (木)

組織の不条理(ダイヤモンド社)

 今回の福島原発事故によって、拙著『組織の不条理』や『組織は合理的に失敗する』に関心を持っていただいた人も多い。ありがたいことだ。

 いろんな情報が新たにでてきている。事前にいろんな問題が指摘されていたにもかかわらず、それに東電は対応していなかった可能性があるようだ。なぜか。経済性だと思う。

 しかし、経済性を追求すると、最適経済行動と最大安全性行動は一致しなくなる。しかも、人間は最大安全性ではなく、最適経済性を選択する。組織の不条理だ。

 こうして、今回、初動で失敗したのではないかと思う。

●絶版のようになっていた拙著『組織の不条理』も、どこかに在庫があったのか。再び、購入できるようになっている。関心のある人は、ぜひ読んでいただき、いろいろと考えてみていただきたい。

●組織の不条理

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2011年4月 4日 (月)

拙著『戦略学』3刷となりました。感謝します。

拙著『戦略学』ダイヤモンド社が3刷となりました。皆様に感謝したいと思います。

 この本は、ポパーの世界3理論にもとづいて多元的に戦略を展開するべきだという内容のものです。その要約版が、拙著『戦略の不条理』光文社新書です。

 世界は、物理的世界1、心理的世界2、そして知性的世界(理論内容)3からなっているとの前提で、三つの世界アプローチすることを、ピカソのキュビズムを真似して、キュービック・グランド・ストラテジーと呼んでいます。

 これについて、もっと詳しく書いてほしいといった意見やもっと具体例を示してほしいという意見をいただいている。さらに、研究を進めたいと思います。

 上記の議論に対して、知性的世界3へのアプローチが取引コスト理論だけなのか?という意見があるが、それは拙著を読みこめていない人だ。そんなことはどこにも書いてない。観念を操作したり、固定観念を形成するこことも知性的アプローチである。

 この戦略論をもっと理論的にしたのが、行動新制度派経済学である。

物理的世界の代表=新古典派経済学、

心理的世界の代表=プロスペクト理論

知性的世界の代表=取引コスト理論

三つの理論を統合しようとする考えである。

これについては、以下の論文を参考にしてほしい。

●行動新制度派経済学に向けて

http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00234698-20081000-0059

 

2011年4月 3日 (日)

批判的ということの意味

 本を書いているので、たくさんの人から書評を書いていただいている。肯定的なものあるし、批判的なものもある。

 正直にいえば、肯定的に書いてくれるのはうれしいし、否定的に書いてくれているものは嫌な気持ちになるものだ。

 しかし、一番まずいのは、自分が読解力がないにもかかわらず、自分の能力のなさを批判しないで、対象(相手)を否定することである。しかも、それを言明化するということは、世界3の産物となる。それは、その人の意図、悪意を超えて客観的になるのだ。これは、その対象にとってはマイナスの外部性であり、公害なのだ。困ったことだ。(過激なことを書いて、注目されたいと思う人に多いのだが・・・)

 私は、批判的な議論をすることを推進している。何度も言っているように、批判的な議論というのは、否定ではないし、非難でもない。それは、どこまで認め、どこまで認めないかである。それは簡単だという人もいるが、そうではない。

 その作法を、もっと具体的にいうと、こういうことだ。

 まず、批判する対象(敵の意見)があるとしよう。これを批判する前に、相手を最高の形で補強する。相手を最高の形に自ら進んで仕上げてみる。こうしたらもっともっとよくなる。しかし、それでもなお駄目な点がある。それでも、問題がある。という論証の仕方だ。これが、批判的な議論だ。

 ある理論がある。この理論は実はこうするともっと説得的になる。あるいは、この理論はこのような世界観に立つともっとよくなる。しかし、それでもこの理論には避けられない問題点がある。それは、・・・・・・である。

 これが批判的な作法だ。このような作法にしたがっていない論評は、大抵、その人が能力がないか、あるいは悪意をもって否定か非難しているケースが多い。まあ、知的に品のない人が多い。

 このような批判的な方法は、過去、もっとも激しい議論がなされた科学哲学の分野でなされている。カルナップの論理実証主義、ヴィトゲンシュタイン、カール・ライムント・ポパーの批判的合理主義、イムレ・ラカトシュの科学的研究プログラムの方法、トマス・クーンのパラダイム論、ファイアーベントの知のアナーキズムに関わる論争的な論文は、論文の書き方として非常に学べるものが多い。

 科学の哲学自体面白いので、一度、参考にしていほしい。たとえば、ラカトシュの『方法の擁護』の中の科学的研究プログラムの方法論の章の書きだしとてもいい。

 

  

2011年4月 2日 (土)

慶応丸の内キャンパスで「ドラッカー」をやります。

4月末ごろから、慶大丸の内キャンパスのアゴラでドラッカー講座をやります。ここでは、ドラッカーの経営哲学を中心に、お話したいと思います。

ドラッカーといえば、経営の神様、マネジメントの神様、というイメージで語られ、お金儲けのためのノウハウ、テクニックをたくさん語っている人という印象があるかもしれません。

しかし、実はそうではなくヨーロッパ・ウィーン出身の知識人の末裔であり、人間の自由を企業経営に持ち込もうとした人物です。

ドラッカーとはいったいどんな人物だったのか。ドラッカーの経営哲学の本質とは何か。これについて、お話する予定です。関心のある人はぜひ参加してほしいと思います。

●アゴラ講座「ドラッカーに学ぶ自由な社会と企業の役割」

http://www.sekigaku-agora.net/course/kikuzawa_kensyu.html

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