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2011年3月 5日 (土)

学問の自由と大学の自由

 学問の自由と大学の自由は必ずしも一致しない。もちろん、大学に求められているのは、学問の自由だ。

 大学という組織や制度は社会的な存在なので、その点は自由ではない。社会の中の一器官であり、無制約の自由など許されない。(組織として自由だったのは、昔の軍隊ぐらいだろう。何せ組織の内部に警察がいて、しかも軍事裁判までできたからだ。でも大抵甘かったり、偏見だらけだったりしたが・・・むしろそれが問題だったのだが)

 しかし、学問の自由は別だ。いくら政府からお金をもらっているからといって政府をほめたたえるような研究しかできないような大学は大学として失格だと思う。この点は、特に経済学者や経営学者は用心しなければならない。特に、経営学者は経営者をほめる癖があるからだ。私自身もいつも反省している。

 昔、私は防衛大学校に10年以上も務めていたが、面白い経験をした。防衛大は防衛省の大学で、文科省の管轄ではない。特別な大学だ。正確には、大学校だ。当然、この大学の先生は防衛省に都合の悪いことはいってはいけないような感じがするだろう。

 しかし、当時の防衛庁や防衛大の中の雰囲気はそうではなかった。リベラルだった。多くの先生は、やはり学問の自由を主張したし、実践していたように思う。そこの点が、防衛大学校と防衛研究所は違うのだともいっていた。

 また、戦後の反省もあったのかもしれない。そんな中で、いつも帰り道に戸部先生などともいろんな自由な議論をしたことも、いまとなっては懐かしい思い出だ。いまも、この伝統が守られているといいのだが・・・

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