ドラッカーを知りたいなら、金儲けという欲望だけでは不十分だ。
昨年に引き続き、ドラッカーブームは続きそうだ。
ドラッカーのマネジメントの本質を知りたいならば、金儲けという欲望だけで彼の本に接近してもだめだ。失望するか、あるいは難しすぎて読むのをあきらめるだろう。そのような欲望を満たしたいならば、「ドラッカー流・・・・」とか「ドラッカー的・・・・・」とか、「ドラッカー式・・・・」とかいったドラッカーもどきの本を読んでいればいい。
ドラッカーの本質を知るには、初期三部作、『経済人の終わり』、『産業人の未来』、『企業の概念』とその完成『現代の経営』の4冊を読む必要がある。
しかし、これらを読み込むには教養がいる。市場の経済学(ミクロ経済学)、ケインズ経済学、マルクス経済学、ヘーゲル的全体主義思想、カント的自由思想、ルソーの啓蒙主義など政治、経済、哲学に関する教養が必要なのだ。
これらの教養のある人は、きっと以下のような結論に至るだろう。
「ドラッカーのマネジメントを実践して得られるのは、お金儲けではない、自由な産業社会だ」
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