『企業の不条理』の5章 ロシアのガスプロムの分析
本日は、『企業の不条理』第5章 ロシアの国策会社ガスプロムをめぐる不条理を日本大学で講義する。
日本もガスプロムとの取引を開始したが、常に相手の動きを戦略的に監視する必要あある。相手は手ごわい。北方領土問題とも関係するのだ。
国際パイプラインをめぐっては、これまでしばしば交渉が難航し、最悪の事態を招いている。とくに、天然ガス資源国ロシア、パイプライン通貨国のウクライナ、そしてガス消費国であるヨーロッパとの間の交渉取引は難航した。結局、ロシアはガスの供給はストップしている。
一見、ロシアの行動は非経済合理的と言われている。しかし、新制度派経済学からすると、供給停止が合理的となるのだ。天然資源の国際取引は経済合理性を追求すると、合理的に供給停止になるという不条理が起こるのだ。
なぜこのようなことが起こるのが、今回は所有権理論にもとづいてその不条理を明らかにする。関心のある人は一読お願いしたい。
●『企業の不条理』アマゾン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4502680206/kikuzawakensh-22
« 「ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー」の最終原稿 取引コスト理論 | トップページ | 『企業の不条理』が三田生協で売上ベスト5位 »
「4)私の最近の論文・学会・講演活動」カテゴリの記事
- 東レ経営研究所の雑誌「経営センサー」3月号に論稿が掲載(2021.03.22)
- ダイナミック・ケイパビリティ論の講演について(2021.03.22)
- 組織(労働・人事)をめぐる経済学と経営学の違い(2021.03.14)
- 日経ビジネスの連載 第4回 ダイナミック・ケイパビリティとデジタルトランスフォーメーション(2021.01.29)
- 日経ビジネスでのダイナミック・ケイパビリティ論 第2回目(2021.01.15)
« 「ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー」の最終原稿 取引コスト理論 | トップページ | 『企業の不条理』が三田生協で売上ベスト5位 »
コメント