三田祭菊澤ゼミの研究発表に来てくださり感謝しています。
今年も、たくさんの方々が、三田祭の菊澤ゼミの研究発表会場に来ていただいたようで、感謝しております。
今年は、ゼミの募集をしていないので、来場する人が少ないかと心配しましたが、意外にたくさんの社会人がきてくれたようで、非常に感謝しております。
いろんな鋭い質問をしていただいたようで、学生もやりがいがあり、とても喜んでいたように思います。今後ともよろしくお願いします。
菊澤 研宗: 成功する日本企業には「共通の本質」がある 「ダイナミック・ケイパビリティ」の経営学
最新作です。アマゾンで予約可能になりました。
菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論
最新の戦略経営論です。戦略経営論に関心のある人には、必読です。
菊澤研宗: 改革の不条理 日本の組織ではなぜ改悪がはびこるのか (朝日文庫)
拙著『組織の不条理』の姉妹編です。現代の不条理現象を分析しています。
菊澤 研宗: 組織の経済学入門 改訂版
改訂版です。ほとんど同じですが、少しクールな感じです。
菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理
2016年2月で5刷となりました。
菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書)
ドラッカー、カント、小林秀雄です。
野中 郁次郎: 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
私の論文も掲載されていますので、ぜひ読んでみてください。
David J. Teece: Dynamic Capabilities and Strategic Management
最近、注目されているダイナミック・ケイパビリティの本
経営哲学学会: 経営哲学の授業
経営哲学の本がやっとできました。面白いですので、ぜひ買ってください。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 「命令違反」が組織を伸ばす (光文社新書)
東電の吉田所長の行動の意味を理解するために、読んでもらいたい。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
キュービックグランドストラテジーについて知りたい人はこれを読んでください。
菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理
私の新著です。読みやすくなっています。関心のある人はぜひ一読お願いします。
NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 上
NHKスペシャルの本
TVでは見れない私のインタヴューが掲載されています。
菊澤 研宗: 企業の不条理
新著です。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
新書『戦略の不条理』をさらに詳しく知りたい人
ガバナンスの比較セクター分析―ゲーム理論・契約理論を用いた学際的アプローチ (比較経済研究所研究シリーズ)
この本の第4章を書いています。 (★★★★★)
週刊ダイヤモンド別冊 歴学(レキガク) 2010年 1/11号 [雑誌]
コラムに、ヴェーバーのプロ倫について書きました。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書 426)
祝!はやくも増刷
孫子、山本七平、クラウゼヴィッツ、リデルハート、ロンメル、ハンニバル、ナポレオンについて解説し、新しい戦略の哲学、キュービック・グランド・ストラテシー(立体的大戦略)を提唱する。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)
もうすぐ発売されます。「文庫化のためのあとがき」をぜひ読んでください。 (★★★★★)
神田 昌典: 10年後あなたの本棚に残るビジネス書100
拙著『組織の不条理』も100に選ばれています。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理
祝2刷です。
菊澤研宗: 新著『戦略学』ダイヤモンド社
やっと発売されました。私の新しい本です。この本では、世界を物理的世界、心理的世界、知性的世界に分けて考え、従来の戦略論が物理的世界を対象とするものにすぎないこと、また心理的世界を対象としているのが行動行動経済学、さらに知性的世界を対象としているのが取引コスト理論だとし、何よりも企業が生き残るにはこれら三つの世界にアプローチするような立体的大戦略(キュービック・グランド・ストラテジー)が必要だということを説明しています。というのも、ひとつの世界だけを対象にした戦略だけでは、別の二つの世界で変化が起こったとき、淘汰されてしまうからです。
(★★★★★)
菊澤 研宗: なぜ上司とは、かくも理不尽なものなのか (扶桑社新書 16)
新書『命令違反が組織を伸ばす』の現代企業版です。
こちらの方がやさしく書いてあるので、関心のある人はぜひ買ってよんで見てください。その後で、『命令違反』を読むと、分かりやすいかもしれません。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 「命令違反」が組織を伸ばす (光文社新書 312)
組織内の人間は、ある程度、失敗することが予測できたとても、そこに行かざるをえないことがある。このような失敗を「不条理な失敗」と呼びたい。このような不条理な失敗を回避する最終解決案は「命令違反」である。命令違反は常に悪しきものではなく、良い命令違反もある。そのような命令違反をも扱う新しいマネージメントが必要であることを、太平洋戦争の日本軍を事例にして説明する。 (★★★★★)
菊沢 研宗: 組織の経済学入門―新制度派経済学アプローチ
祝!5刷です。
最新の私の単著です。
取引コスト理論、エージェンシー理論、所有権理論をやさしく解説した本、その他、進化経済学、行動経済学、法と経済学、ゲーム理論にも触れていますので、お買得です。 (★★★★★)
菊澤研宗編著: 組織の経済学―業界分析
現在3刷です。
これは社会人学生とのコラボレイトでできた私菊澤のはじめての編著の本です。
新制度派経済学にもとづいて、メディア産業、化学産業、酒類産業、コンサル業界、ベンチャー・キャピタル、ヘッジファンド・・・・・・・・・・を分析しています。
(★★★★★)
デビッド ヴァイス: Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター
グーグルには関心をもっています。
Chris Anderson: The Long Tail: Why the Future of Business is Selling Less of More
ローングテールの本です。 (★★★★★)
菅谷 義博: 80対20の法則を覆す ロングテールの法則
ロングテールの法則は話題になっていますが、
私はこの本を未読。
ロングテール戦略行動は心理会計的に説明できると思います。ただし、その行動が成功的かどうかはわかりません。
不条理なコンピュータ研究会: IT失敗学の研究―30のプロジェクト破綻例に学ぶ
私の論稿も載っているので、関心のある方はぜひ読んでみてください。不条理のIT版です。 (★★★★★)
小林 秀雄: モオツァルト・無常という事
小林秀雄のモーツアルトの批評は絶品 (★★★★★)
スティーヴン・レヴィット: ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
シカゴ大学の先生らしい本のようです。
Rose Friedman: 選択の自由―自立社会への挑戦
シカゴ学派の総帥、フリードマンの古典。英知にあふれている。 (★★★★★)
リチャード・H. セイラー: 市場と感情の経済学―「勝者の呪い」はなぜ起こるのか
私の好きなR.セーラーの行動ファイナンス、経済心理学の本です。 (★★★★★)
真壁 昭夫: 最強のファイナンス理論―心理学が解くマーケットの謎
行動ファイナスの入門書です。 (★★★★)
ヨアヒム・ゴールドベルグ: 行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論
行動ファイナンスの入門書。非常にやさしく、わかりやすく説明してあります。 (★★★★★)
多田 洋介: 行動経済学入門
経済心理学の入門書。 (★★★★★)
小林 秀之: 「法と経済学」入門
法と経済学分野の定番、非常にわかりやすく説明してあります。 (★★★★★)
宍戸 善一: 法と経済学―企業関連法のミクロ経済学的考察
法という制度を経済学的に分析する分野のやさしい教科書。 (★★★★)
キム・クラーク: デザイン・ルール―モジュール化パワー
モジュール組織論を最初に言い出した本 (★★★★★)
国領 二郎: オープン・アーキテクチャ戦略―ネットワーク時代の協働モデル
気になる本です。 (★★★★★)
青木 昌彦: モジュール化―新しい産業アーキテクチャの本質
この本は、最新の組織デザイン論を扱っている面白い本です。 (★★★★★)
ジェイ・B・バーニー: 企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続
バーニーの戦略論も大幅に取引コスト理論やエージェンシー理論を取り入れています。ただ少し、中身がだらだらしている感じです。
デビッド J.コリス=モンゴメリー: 資源ベースの経営戦略論
この本は、戦略の経済学に近く、新制度派の諸理論を取り入れています。モンゴメリーの夫が、リソース・ベイスト・ヴューの開発者の一人、ウエルナー・ワーナフェルトだとは知りませんでした。
オリバー・E. ウィリアムソン: 現代組織論とバーナード
これは、ウィリアムソン編著の論文集です。ここには、オリバー・ハートの論文が入っています。ただし、訳にかなり問題あり。
オリヴァー・イートン・ウィリアムソン: 市場と企業組織
ウイリアムソンの初期の取引コスト理論の翻訳です。 (★★★★★)
Sytse Douma: Economic Approaches to Organizations
これ3版ですが、4版がでているようです。この本は、組織の経済学のやさしい教科書です。ただし、所有権理論が欠如しています。 (★★★★★)
エドワード・P. ラジアー: 人事と組織の経済学
人事に関する経済分析の本です。 (★★★★★)
Eirik G. Furubotn: Institutions And Economic Theory: The Contribution Of The New Institutional Economics (Economics, Cognition, and Society)
この本は新制度派経済学を広く網羅していると思います。筆者はドイツ系の学者です。フルボトンは、所有権理論で有名な人です。 (★★★★★)
Michael C. Jensen: A Theory of the Firm: Governance, Residual Claims, and Organizational Forms
この本は、マイケル・ジェンセンの実証的エージェンシー理論の論文集です。エージェンシー理論によるコーポレート・ガバナンス分析に関心ある人は必読です。
Harold Demsetz: The Organization of Economic Activity
これは、デムゼッツの所有権理論の論文集です。すばらしい論文集です。 (★★★★★)
柳川 範之: 契約と組織の経済学
この本は、所有権理論やエージェンシー理論を中心とする最新の研究を非常にやさしく解説した本であり、初心者でも読みやすくなっています。ただし、取引コスト理論の説明はありません。 (★★★★)
ダグラスC. ノース: 制度・制度変化・経済成果
この本は、所有権理論を歴史に応用し、ノーベル賞を受賞したダグラス・ノースの本で
す。ここでは、制度変化について説明していますが、内容はかなり難解でいくぶんもやもやした感じです。しかし、多くのインプリケーションがありますので、ぜひ読んでみる価値があると思います。
(★★★★★)
デイビッド ベサンコ: 戦略の経済学
この本は、取引コスト理論、エージェンシー理論、所有権理論を数学をほとんど使わないで比較的わかりやすく説明し、応用しています。数学を使っていないために、逆にだらだらした感じもしますが、上記の「組織の経済学」と併用するとよいと思います。とくに、この本では、企業の境界問題が充実していると思います。
(★★★★★)
ポール・ミルグロム: 組織の経済学
組織の経済学で最も有名な本です。内容は非常に充実しています。しかし、私の個人的な感想からすると、かなり読みづらい本でもあります。とくに、ミクロ経済学にふれたことのない人には、つらい本かもしれません。みんなで一緒に読むことを勧めます。
(★★★★★)
Jack J. Vromen: Economic Evolution: An Enquiry into the Foundations of New Institutional Economics (Economics As Social Theory)
このブローメンの本は、進化経済学をうまくまとめています。現在、進化経済学の研究は、アルチャンのダーウイン主義、ネルソンーウインターのラマルク主義、進化ゲーム論の三つの方向がありますが、これらをうまくまとめています。しかも、ヨーロッパの研究者らしく私の好きなポパーの進化論的認識論についても言及しています。
(★★★★★)
Richard R. Nelson: Evolutionary Theory of Economic Change (Belknap Press)
この本は進化経済学の原点となる本の一つです。非常に有名な本ですが、いまだ翻日本語に訳されていません。私が留学していたニューヨーク大学スターン経営大学のドクターコースの学生が私に奨めていた本です。この進化論の分野は、非常におもしろいので、今後、もう少し研究する必要があると思っています。
Oliver Hart: Firms, Contracts, and Financial Structures (Clarendon Lectures in Economics)
この本は、オリバー・ハートの有名な所有権理論の本であり、契約理論の原点といわれている本です。やや数学的です。契約理論に関心のある人は、この本を避けて通ることができないでしょう。ハートの顔を写真で見ましたが、とてもスマートな上品な感じがしました。彼によると、この分野は数学的に定式化するのが難しい分野で、かなり苦労しているとコメントしていました。このハートの著書に関して、上記のデムゼッツによる批判的書評もおもしろいので、ぜひ併読を勧めます。
(★★★★★)
John W. Pratt: Principals and Agents
この本の中にアローのエージェンシー理論をまとめた有名な論文"The Economics of Agency"が入っています。この論文で、隠れた知識問題としてのアドバースセレクション現象と隠れた行動問題としてのモラルハザード現象が非常にうまく区別され説明されています。
Michael C. Jensen: A Theory of the Firm: Governance, Residual Claims, and Organizational Forms
この本は、実証的エージェンシー理論に関するジェンセンの論文集です。ジェンセンのエージェンシー理論の論文は、よく知られていますが、日本ではそれほど読まれていないのではないでしょうか。この本もじっくりと読んで見ると、エージェンシー理論によって会計、ファイナンス、組織が幅広く分析できることがわかってきます。
(★★★★★)
Oliver E. Williamson: The Mechanisms of Governance
この本は、取引コスト理論をコーポレート・ガバナンスの問題やコーポレート・ファイナンスに応用した論文集です。この本は、非常にインプリケーションが多い本だと思います。 (★★★★★)
ロナルド・H. コース: 企業・市場・法
この本は、取引コスト理論や所有権理論に関するコースの論文集。1937年に、つまり第二次大戦前に取引コスト理論の論文が発表されていたことに驚かされます。また、「法と経済学」という新分野の先駆けとなった論文「社会的費用の問題」の長さにも驚かされます。読む度に、新しい発見のある素晴らしい本です。数学では表せないコースの英知であふれています。とにかく、時間をかけてじっくり読んでみたい本です。
(★★★★★)
岩井 克人: 会社はこれからどうなるのか
この本は非常にいい本です。一度は読むべきです。 (★★★★★)
小佐野 広: コーポレートガバナンスの経済学―金融契約理論からみた企業論
組織の経済学的な議論がまとまっています。 (★★★★)
菊澤 研宗: 比較コーポレート・ガバナンス論―組織の経済学アプローチ
私の本です。 (★★★★★)
Jonathan P. Charkham: Keeping Good Company: Corporate Governance Ten Years On
チャーカムの有名なガバナンスの本
各国のガバナンス・システムが比較されている。 (★★★★★)
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今年も、たくさんの方々が、三田祭の菊澤ゼミの研究発表会場に来ていただいたようで、感謝しております。
今年は、ゼミの募集をしていないので、来場する人が少ないかと心配しましたが、意外にたくさんの社会人がきてくれたようで、非常に感謝しております。
いろんな鋭い質問をしていただいたようで、学生もやりがいがあり、とても喜んでいたように思います。今後ともよろしくお願いします。
いじめの問題から、自殺する子供は後を絶たない。そして、いつもの通り、学校長がでてきて、「いまのところ調査中だが、いじめの事実は確認できていない」と他人事のようにワンパターンの答弁をする。
ひとこといいたい。それほど、校長を辞任するのがいやなのか。頼むから、教育者としての態度を見せてほしい。この時こそ、教育者としての最高の見せ場ではないか。
文科省は、小中高校の先生の待遇を悪くするのではなく、もっともっと良くして、いい人材をぜひ集めてほしい。待遇を良くして、先生に最高の仕事をさせてほしい。これが私の願いだ。
ついに日本の企業団体が発言し始めた。京都議定書の延長反対声明だ。この行動は、いろんな意味を含んでいると思う。
これまでの急速な円高に対して、何の策もなくただ呆然と見送った政府。また、尖閣諸島も毅然として態度をとらなかった政府。
さらに、京都議定書にしても、馬鹿正直に臨んでいるのはたぶん日本だけ。日本企業は環境問題に対して絶対値でいえばすでに相当貢献しているのだ。
これすべて国際政治の弱さにあるのではないか。英国の戦略思考を学ぶ必要があるのではないかと思う。
日本の企業団体もやっと声を出し始めた感じがする。日本の政府がんばれ!
●京都議定書延長反対
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/global_warming_treaty/
明日の日大経済学部の講義では、『企業の不条理』第6章原子力産業の不条理を説明する。実は、この章は、新制度派経済学の限界を認識させてくれる内容となっている。
完全安全性と経済合理的安全性が一致しないという不条理について説明する。われわれが経済合理的に行動しようとすると、完全安全性から乖離してしまうのだ。より安全な方向へ進むには、むしろ経済合理性を捨ている必要があるのだ。
以上のことがなぜ言えるのか。ぜひ『企業の不条理』を買って読んでほしい。
アマゾンでも残り1冊になっているが、補充に時間がかかるかなあ~
●『企業の不条理』アマゾン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4502680206/kikuzawakensh-22
●楽天
ドラッカーのマネジメントの魅力は、たくさんあるだろう。私は、以下のようなカントのアンチノミーあるいはカント的ジレンマを厳密ではないが、解決してくれそうなところに魅力を感じている。
(1)人間は他律的なので、どうしても自分の外にある原因、つまりお金儲けに走りたくなる。金儲け主義の経営を展開したい。功利主義的な経営を展開したい。しかし、これでは目の前のえさに食らいつく動物と同じだ。
(2)人間は自律的なので、聖人君主(神)のように、金儲けはやめて、倫理的に人徳のある生き方をしたい。それゆえ、道徳的で人徳のある企業経営をしたい。しかし、これでは何か嘘っぽい。やはり、おカネがないとだめかもしれない。
このジレンマを感じる少し賢い経営者は多いのかもしれない。これに対するドラッカーの答えはこうだ。
(3)経営者は人間として生まれたからには、利益最大化ではなく(1)、あえて自分の自由意思を行使し、自律的に社会に働きかける「べき」である(2)。新しく顧客を生み出すような、新しい市場を生み出すように能動的に対応す「べき」である。その結果、利益が生まれ、そして新しい産業社会が形成されることになるのだ。
だから、はじめから動物のようにお金を儲けるとか、はじめから神様のように倫理的な行動するとかではなく、何よりも人間として生まれたからにはまず自由意志を行使すること、そしてその結果に対して責任をもつことが必要なのだ。
このように、動物的でもなく、神のようにでもなく、人間として生きれば、その結果がどんなものであれ、だれにも恥じることもないし、神様すら叱ることもないだろうということだ。
そして、これがカントの答えでもあったのだ。
今年は、サンデル教授の白熱教室が話題を呼んだ。私も面白いと思った。しかし、問題はなぜ白熱教室が注目されたのか。おそらく、以下の二つのどちらかだ。
1)方法:先生と学生との相互作用する講義の仕方。
2)内容:議論の対象となった政治哲学的な内容。
おそらく、二つのとも衝撃的だったのだろう。しかし、根本的に重要なのは2)だと思う。というのも、1)については昔から米国の大学ではそうだといわれていたからだ。2)は現代の何とも言えない、先の見えない、この時代に、哲学的な何かが光を与えてくれるのではないかという期待があるのかもしれない。
1)に感動していている人は、あえて言わせてもらうが、幾分、安易な人だ。残念ながら、政府や文科省、そしてNKHも、この手法に関心をもっているのではないかと思う。
なぜ安易なのか。米国の大学にいけばわかるのだが、授業中に学生と議論しているような授業は大抵レベルが低いのだ。つまり、理論がないかしっかりした体系的知識のない学問だ。申し訳ないが、私の経験では「***」の講義ではそうだった。
しかし、経済学、ファイナンスなどしっかりした学問では議論など無理だ。米国の大学でも一方的な講義だ。だから、そんな手法にだまされてはならないのだ。
だから、その手法を日本でもやってみたというテレビの放送をみたが、経済学部や商学部の学生からすると、あまりにも知識がなさすぎて、議論するまえに知識をつけてほしいという感じになった。
ハーバード・ビジネス・スクールでも、学部卒だけでは入学できない。実務経験が必要であり、実務で十分知識を具備した人間がはじめてケースをめぐって議論するし、できるのだ。学部の学生では、無理なのだ。
ということで、1)にあまり気をとられず、そしてまた強調しないように、お願いしたい。
しかし、講義を議論形式にすると、先生はとても楽だ。これでほとんど時間が過ぎていくのだ。そして、黒板に書いたりしていたら、90分のうち60分が終わるだろう。(実は、90分間フルに先生に話しをさせれば、その先生の本当の実力はわかるのだ。)
では、白熱教室のような方式は必要ないのか。もちろん、必要だ。ではどうすればいいのか。
私の答えは簡単だ。
白熱教室は、ゼミでやればいいのだ。
三田祭が始まった。菊澤ゼミの学生が研究成果を公表しているので、関心ある人はぜひ見に来てください。場所は以下の通りです。
南館2B22 11月22日と23日
今日、三田の生協にいった。拙著『企業の不条理』中央経済社が置いてなかったら、生協の人に頼んで、入れてもらうと思ったからだ。
前回、訪れたときには、新刊の場所でしかも売れそうな感じに本が置かれていたので、安心していたが、今回、その場所にはなかった。経営学の所に行ってみると、4冊あった。あんまり売れてない感じ。
渡部先生の本が30冊ぐらいあったので、私も生協の人に頼んで、あと10冊ぐらい入れてほしいと頼んだ。ゼミで使おうかと考えているといって・・・
何となく、売れてない感じだったので、大人しくかえろうとしたところ、出口に売れ行きベストの戸棚があることに気付いた。どんな本が売れているのか、みてみたら、「やばい経済学」ああり、そして驚いたことに、なんと
『企業の不条理』が5位なっていたのだ。
売れてるんだと思った。
しかし、冷静に考えると、ゼミ員が自主的に買ってくれているんだなあ~と思った。別に強制したわけでもなく、自発的に購入してくれているゼミ員には感謝している。
問題は、日吉の生協だ。昨年は、拙著『戦略の不条理』が上位に入っていたなあ~。
●『企業の不条理』アマゾン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4502680206/kikuzawakensh-22
本日は、『企業の不条理』第5章 ロシアの国策会社ガスプロムをめぐる不条理を日本大学で講義する。
日本もガスプロムとの取引を開始したが、常に相手の動きを戦略的に監視する必要あある。相手は手ごわい。北方領土問題とも関係するのだ。
国際パイプラインをめぐっては、これまでしばしば交渉が難航し、最悪の事態を招いている。とくに、天然ガス資源国ロシア、パイプライン通貨国のウクライナ、そしてガス消費国であるヨーロッパとの間の交渉取引は難航した。結局、ロシアはガスの供給はストップしている。
一見、ロシアの行動は非経済合理的と言われている。しかし、新制度派経済学からすると、供給停止が合理的となるのだ。天然資源の国際取引は経済合理性を追求すると、合理的に供給停止になるという不条理が起こるのだ。
なぜこのようなことが起こるのが、今回は所有権理論にもとづいてその不条理を明らかにする。関心のある人は一読お願いしたい。

●『企業の不条理』アマゾン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4502680206/kikuzawakensh-22
昨日、12月10日発売の「ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レヴュー」の最終稿が届いた。私の論文は「合理的に失敗する組織ー戦艦大和特攻作戦で再現する」である。
●DHBR http://www.dhbr.net/next.html
とにかく、挿絵が非常にカッコいい。感動した。ぜひ手にとって見てほしい。
今回は、山本七平の「空気論」への挑戦的内容となっている。先にも述べたが、彼は全体主義的に空気をとらえているが、私は方法論的個人主義的にとらえている。
私は、取引コスト理論にもとづいて、個々人が取引コストを含む人間関係上の見えないコストを認識し、合理的に空気を生み出しているのだといいたい。
関心があれば、ぜひ一読してほしい。新しい空気論を展開したつもりである。
それから、新著もお願いしたい。
●アマゾン『企業の不条理』中央経済社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4502680206/kikuzawakensh-22
●菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
新書『戦略の不条」
「組織の不条理」
昨日は、いろいろ嬉しいことがあった。私のゼミから2名が公認会計士試験に合格した。私のゼミは経営学が専門なのだが、今年で5期目で、4人の合格者だ。それから、医学部へ編入する学生もいて、大変、嬉しい限りだ。
さて、私の方もがばならなければならないのだが、12月10日発売のダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビューで登場する予定だ。
●DHBR
「合理的に失敗する組織--戦艦大和特攻作戦の意思決定」 内容は、山本七平の「空気論」への挑戦だ。 彼は、いくぶん全体主義的に空気をとらえているのだが、 私は方法論的個人主義で「空気」をとらえている。 空気ははじめから個々の総和以上の全体として 存在するのではなく、空気は個々人の功利主義的な計算合理性の 結果として生まれるという考えだ。 だから、空気決定の責任がはじめからあった空気にあるのではなく、 個々人にあるという結論だ。 関心のある人は、ぜひ購読してほしい。 |
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昨日は、来年1月放送予定のNHKの日本陸軍に関する番組でインタヴューを受けた。かなり長いインタヴューで、結果的に1分間でも放映されるとうれしいものだ。テレビ初登場となる。
研究室で、インタヴューを受けているときに限って、作業員の人が研究室にきて、エアコンのフィルターを換えに来ましたとやってくるわ。ヘリコプターは飛んできて、うるさいわ。でばたばたしたが、結果的には非常に面白かった。
感心のある人はぜひ来年その番組をみてほしい。
昨日で、慶応丸の内キャンパスでのドラッカー講座も3回目が終了した。自分でいうのはおかしいが、今回は楽しく講座が進んでいる。まさに、社会人ゼミナールだ。
また、ドラッカーの本質について、社会人の方々にも徐々に理解していただいている。前回は、『経済人の終わり』を通して、ドラッカーが嫌う全体主義についていろいろと議論できた。今回は、『産業人の未来』を通して、ヘーゲル的全体主義的自由論とドラッカーが論じるカント的個人主義的自由論について、いろいろと議論でき、非常に有意義であった。
次回は、以上のような哲学的な基礎のもとで、ドラッカーがどのようにマネジメント論を展開しているのかを理解してもらう予定である。やっと、『現代の経営』に進むことになる。
次回も楽しみだ。
本日の日大での講義は、新著『企業の不条理』中央経済社の第4章「防衛産業をめぐる企業の不条理」である。
この章では、なぜ防衛産業では不祥事が起きやすいのか。それは、非合理的でも政治的癒着でもなく、合理的に起こるのだということを論証をしている。
特に、防衛産業の場合、防衛需要が減少するとき、合理的に不正が起きやすい状況にあることが論証されている。
感心のある人は、ぜひ購入してみてほしい。
●アマゾン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4502680206/kikuzawakensh-22
私は、昔からフィクションよりもノンフィクションが好きだった。だから、小学生の低学年のときから、世界の歴史、七不思議といった類のタイトルものをよく読んでいた。両親が買ってきたせいかもしれないが、そこには、タイタニック事件、ヒトラーのユダヤ人虐殺、戦艦大和の出撃、インカ帝国、ムー大陸などなど・・・・の話題が掲載されていた。
こんな風な感じで育ってきたので、小説というものにはどうも興味がわかなかった。だめだ。なぜ人は非現実的な物語にひきこまれるのか。まったく、わからなかった。
ところが、最近、韓国ドラマを見るようになって分かったのだが、実は私ノンフィクションではなく、フィクションも好きなのではないかと思いはじめた。
韓国ドラマはどれもフィクションだ。しかも、それを私は面白いと思っているのだから、実は私もフィクションが好きなのではないかということだ。最近も、まったく期待していなかったのだが、「1%の奇跡」という韓国ドラマも結構面白い。
だとすると、小説も面白いのかもしれない。しかし、いまだ小説本を買う気にはなれない。「もしドラ」など、面白いとはとても思えないのだが・・・・
日本は本当に怒らなくなった。日本に正義はないのか。ロシアや中国の行動に対する日本政府の対応に対して、そういいたいい気持ちになるものだ。
●記事
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/sankei-snk20101103106/1.htm
ロシアのメドベージェフ大統領が日本の北方領土・国後島訪問を強行したことを受け、前原誠司外相は河野雅治駐露大使の一時帰国を決め、ロシア政府に抗議の意思を示している。しかし、政府はいまだ事なかれ主義で、首脳会談を期待しているという甘い考えだ。
寝ぼけているのだ。そこには、まったく戦略がないのだ。どうなってしまうのか。外交しかり、経済政策しかり、国際関係しかり、すべてが弱腰。これではだめになってしまうのだ。
何もしないので、円高だけが進む。領土も浸食される。破滅的だ。日本は、どうなってしまうのか。
「若しドラ」の大ヒットで、ドッラカー夫人ドリスさんも喜んでいるようだ。
●記事
http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/yucasee-20101102-5276/1.htm
さて、普段、いろんな組織と関係する機会が多い。特に、ゼミやOB会などの組織は非常に近いので、いろいろと悩まされるものだ。
ドラッカーによると、組織(社会)がうまく機能するのは、(1)一人ひとりのメンバーに位置と役割が与えられること、(2)この組織をリードする人間が権力を行使する際に、その権力の行使に正統性があることだという。
(1)は比較的簡単にできるのだが、(2)のリーダーの権力を正当化することが大変難しいのだ。それが失敗すると、組織はうまくいかない。
特に、上から強制的に組織を形成すると、(1)はうまくいっても、(2)がうまくいかないのだ。やはり、組織は自発的に作らせた方がいいのかもしれない。しかし、それでは時間がかかってしまうのだ。
日本にやってきた外国人が衝撃を受ける製品とは何か。それは、外国ではお目にかかれない細やかなサービスだ。
たとえば、トイレのウォシュレス、エレベータ・ガール、あぶらとり紙、缶づめが開けやすいブルトップ方式など。
とくに、トイレは驚くだろう。海外では、トイレは犯罪の温床だ。だから、街中でトイレを見つけるのは難しい。ニューヨークなどでは、昔は「トイザらス」のトイレとかどか知っておくと便利だった。
こういった側面を押し出すような商品を海外に輸出するといいのかもしれない。
記事
●http://news.nifty.com/cs/technology/techalldetail/ameba-20101030-87582/1.htm
しかし、この円高では何をやっても無理、無理。
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