「企業の不条理」第4章の講義
本日の日大での講義は、新著『企業の不条理』中央経済社の第4章「防衛産業をめぐる企業の不条理」である。
この章では、なぜ防衛産業では不祥事が起きやすいのか。それは、非合理的でも政治的癒着でもなく、合理的に起こるのだということを論証をしている。
特に、防衛産業の場合、防衛需要が減少するとき、合理的に不正が起きやすい状況にあることが論証されている。
感心のある人は、ぜひ購入してみてほしい。
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先月末オアゾ丸善に立ち寄り購入した「組織は合理的に失敗する」(日経ビジネス人文庫)を読み終えました。
時間的、空間的、算盤的な3つの不条理に陥るか回避するかをコスト・メリット比較でパターン分けすることについては理解不十分でした。
動的均衡を図ろうとする組織であっても、取り巻く環境変化の中で不条理に陥る会社もあったのではないか。長期観察すると、間違えて、また間違えて結果大きく道を逸れてしまった会社は何が問題だったのだろうかと考えると、第4章に出てきた「歴史的経路依存」にかかわるのではないかと思えます。この歴史的経路で踏ん張れるものは何かについて展開した御著を紹介していただければ幸甚です。
投稿: sigma2 | 2010年11月11日 (木) 午後 08時34分