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2010年10月

2010年10月29日 (金)

韓国女優ソン・ユリのような清楚な女優は日本には・・・・

 先週で、終わったのだが、「ある素敵な日」という韓国ドラマの主人公のソン・ユリはとても清楚できれいな女優であった。一方はコン・ユはドラマ「コーヒー・プリンセス」の主人公であったが、今回もいい味をだしていた。昔の日本のスターでいうと中村雅俊だ。そっくりだ。

 いまだに、韓国ドラマを見ているのだが、きれいな女優が多くて感心してしまう。やはり、内面が外面に出てくるのかなあ~。ドラマを見ていると、やはり日本人と違うなあ~という価値観が垣間見れる。

1.韓国ドラマでは、やはりいまだ両親への尊敬の念が強いと思わせる場面がある。

2.韓国ドラマでは、いまだ教師に対する尊敬の念が強いと思わせる場面がある。

 日本では、いずれも弱くなった側面だ。こういった何か倫理的なものと関係しているのだろうか。

 しかし、そうではないかのかもしれない。こんな経験をニューヨークでしたことがある。ニューヨーク大学スターン経営大学院に留学したのだが、秋学期がはじまる前に、練習として大学付属の英語スクールに入った。

 私のクラスでは、最後の講義でニューヨーク大学の学生(学生同好会だと思うが)と話しあうという時間があり、そこで世にも美しい女性に会った。韓国系アメリカ人だ。

 オーラがでていた。透明感のある女子学生で、とにかく驚いた。世の中には、こんなに美しい女性がいるんだと思った。

 彼女はアメリカで育っているので、上記の1と2はないかもしれないが。ソン・ユリと同じくらいと清楚で知的で透明感があった。しかも、まったく美貌を鼻にかけているようなそぶりもなかった。

 そうなると、いったい何か違うのか、わからなくなるのだ。

ソンユリを見たい人は以下を

http://www.youtube.com/watch?v=s1uAHIG8cUI&feature=related

(この記事を読んで、菊澤は騙されていると思う人もいるだろう。P.S.が盛んなことも、もちろんわかっている・・・)

 

2010年10月28日 (木)

『企業の不条理』第3章 キュービック・グランド・ストラテジーの応用

 『企業の不条理』中央経済社の第3章について説明したい。 第3章は「エレクトロニクス産業をめぐる企業の不条理」というタイトルの章である。

この章では、拙著『戦略学』ダイヤモンド社と拙著『戦略の不条理』で展開したキュービック・グランド・ストラテジー(CGS)が応用されている。エレクトロ産業の戦略をめぐってCGSがどのように応用できるのか、知りたい人はぜひ本書を購読してほしい。

●アマゾン

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4502680206/kikuzawakensh-22

     企業の不条理 「合理的失敗」はなぜ起こるのか

『戦略の不条理』光文社新書

アマゾン

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334035299/kikuzawakensh-22

戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)

2010年10月26日 (火)

新著『企業の不条理』第2章について

新著『企業の不条理』が店頭にならびはじめた。この本は、どうも店員にとっては、分類が難しい本のようだ。

ある本屋では、企業の不祥事・コンプライアンスのところに置いてあった。別のところでは、企業情報問題のところにあった。また、別のことろでは、経済学のところにあった。

私の意図としては、経営学、組織論、戦略論のところに置いてほしいのだが、どうも意図が伝わっていないのかもしれない。

ところで、この新著「企業の不条理」を、後期に日大で講義している。今度は、第2章 銀行の不条理について講義する。

なぜ1980年代日本のバブルは起きたのか。そこに銀行はどのように関与したのか。それは、完全に合理的行動だったのか。あるいは感情的な行動だったのか。実は、銀行は合理的に失敗したのだ。これを取引コスト理論で説明する予定である。

関心のある人は、ぜひ本を購入してほしい。

●アマゾン

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http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102983948/subno/1

●楽天

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企業の不条理 「合理的失敗」はなぜ起こるのか

2010年10月24日 (日)

キム・テヒ 日本へ本格進出宣言

 私は、いまだに韓国ドラマをみている。いつも同じことをいっているのだが、やはり面白い。また、韓国の女優の方が、一見であるが、純粋そうで、透明感があっていいと思う。

 こうした中、キム・テヒ、日本へ本格進出という記事があった。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101022-00000032-cnippou-kr

 私は、個人的に大歓迎だ。キムテヒのような美人かつ大物女優は、どんどん日本に来てほしい。そして、いろんな意味で、いい刺激を与えてほしいものだ。

 

2010年10月23日 (土)

新著『企業の不条理』について

やっと、昨日あたりから新著『企業の不条理』も店頭に並び始めたようだ。しかし、私自身はいまだお目にかかっていない。昨日は、横浜の有隣堂にいったがなかった。今日あたり、出ているのかもしれない。

 日本大学の経済学部では、すでにこの本をもとに講義をしている。すでに、序論の「不条理理論」の章を終え、先日は第1章女性労働をめぐる企業の不条理について講義した。講義していて思ったがなかなか面白い内容だ。

 日本では、出産後職場に復帰する女性が少ないのだ。とくに、優秀な女性ほどその傾向がある。なぜか。この不条理を新制度派経済学で解くというのが、この本の醍醐味だ。関心のある人はぜひご購入をお願いします。

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企業の不条理 「合理的失敗」はなぜ起こるのか

2010年10月21日 (木)

『企業の不条理』中央経済社が店頭に!

 新著『企業の不条理』中央経済社が店頭に並び始めたようだ。関心のある人はぜひ購入してほしい。

●紀伊国屋新宿本店

https://bookweb.kinokuniya.co.jp/hb/honten/wshosea.cgi?W-FAUTH=%8B%65%91%F2%8C%A4%8F%40&RECNO=1&HITCNT=020

●紀伊国屋新宿南店

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/hb/minami/wshosea.cgi?W-FAUTH=%8B%65%91%F2%8C%A4%8F%40&RECNO=1&HITCNT=020

●ジュンク堂

http://www.junkudo.co.jp/search2.jsp?ARGS=%8Be%E0V&VIEW=word&x=27&y=8

2010年10月19日 (火)

『企業の不条理』中央経済社が完成

 昨日、中央経済社の市田さんから、『企業の不条理』の出来上がり本をいただいた。いい感じで出来上がった。

●アマゾンで予約受付中です。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4502680206/kikuzawakensh-22

 今週の土曜日頃から書店に出てくるようだ。新制度派を経済学に関心のある人はぜひ購読してほしい。また、不条理現象に関心のある人も、不条理現象をどのように分析しているのかを理解してほしい。

『企業の不条理』

―合理的失敗はなぜ起こるのか―

          菊澤研宗編著

はじめに

序章 不条理現象の理論

第Ⅰ部 私企業の不条理

1.女性就業をめぐる企業の不条理

2.銀行業界をめぐる企業の不条理

3.エレクトロニクス産業をめぐる企業の不条理 

第Ⅱ部 公企業の不条理

4.防衛産業をめぐる企業の不条理

5.天然ガス産業をめぐる企業の不条理

6.海外原子力産業をめぐる企業の不条理

第Ⅲ部 企業統治の不条理

7.財務構造をめぐる企業の不条理

8.会計士監査をめぐる企業の不条理

9.モニタリング強化をめぐる企業の不条理

2010年10月18日 (月)

ウィリアムソン教授の講演

 先週の土曜日、ウィリアムソンの講演が学習院大学であった。これまで、U-tubeで何度もウィリアムソンの映像は見ていたので、ある程度は予想はしていた。予想通り、聞き取りにくい英語で、しかも声も小さく、聞きづらかった。

 それにもまして、隣の人の咳(せき)がひどくて、そちらがもっと気になった。すると、連鎖するように、別のひとも咳をする始末だ。

 私の教え子たちも、この講演に来ていた。その中に英語がうまい人がいて、ウィリアムソンに質問の機会を狙っていたのだが、結局、途中で寝ている始末だった。

 講演内容も、自分の自伝を語っているうちに時間がなくなってしまった。まあ、年配なので、お愛嬌ということで。

 私自身は、個人的に実物を見れただけで、良かった。十分満足できた。

 帰宅し、テレビをみると、サンデル教授の白熱教室の特集をやっていた。サンデル教授の以下の言葉に驚いた。ついさっき見た光景ではないかと思った。

 「面白い話をしていると、だれも咳(セキ)をしないが、話がつまらないとあちらこちらに咳をするひとがでてくるものだ。教師の方も考えなければならない」 byサンデル

 

 

2010年10月17日 (日)

木曜日から工学院大学・朝日カルチャーで私の講座がはじまる

 10月21日木曜日から全3回で、工学院大学・朝日カルチャーでエージェンシー理論に基づいてコーポレート・ガバナンスについて説明する。

1回だけでも、2回だけでも参加は可能なので、料金もその分だけOKです。以下の朝日カルチャーに問い合わせてほしい。

 ●工学院・朝日カルチャー

 http://www.asahiculture-shinjuku.com/kogakuin/koza/2010/08/0245.html

 前回は、昨年ノーベル賞の受賞対象となった取引コスト理論について説明したが、今回はエージェンシー理論についてわかりやすく説明する。そして、この理論にもとづいて現代企業の最大の問題である企業統治問題、コーポレート・ガバナンス問題を分析する。

 今日、コーポレート・ガバナス問題はエージェンシー問題と呼ばれているが、なぜそうなのか。この講座で理解してもらいたい。

 

2010年10月15日 (金)

慶応MCCでドラッカー講座はじまる

 慶応MCCでドラッカー講座がはじまった。この講座では、商売上手なドラッカーではなく、自由と平等、権威の正当性にこだわるヨーロッパの知識人の末裔としてドラッカーを講義する。

●慶大丸内キャンパス「ドラッカー再発見」 菊澤

http://www.sekigaku-agora.net/course/kikuzawa_kensyu2010.html

 参加メンバーはみなさんユニークである。知識人であり、管理者であり、経営者であり、とにかく多様な方々に参加していただいた。

 第1回目から、たくさんの議論が飛び出てきた。個人的には、大変面白かった。また、私自身も勉強になった。第2回目以降も楽しみだ。

 この講座では、巷にあふれた民間人のドラッカー解釈ではなく、学者が分析するドラッカー論、プロとしてのドラッカー論を紹介したいと思っている。だから、これは学者としての私からの挑戦状でもある。

 しかし、こんなドラッカー論を展開しても、本は売れないだろうなあ~。

 みんなが好きなのは、実はドラッカーそれ自体ではなく、「ドラッカー流」とか、「ドラッカー的」とか、「ドラッカー式」とか、いった怪しげなものなのかもしれない。残念!

2010年10月14日 (木)

野中郁次郎先生にお会いして元気がでた

 今日は、野中郁次郎先生にお会いした。先生はとても元気そうだった。それで、私も元気になった。野中先生から前から一緒に研究をしようとお話をいただいていたのだが、今日、その話をしていてとても元気がでてきた。

 野中先生は、ナレッジマネジメントをめぐって、ますます哲学の研究を深めておられ、驚いた。今日は、先生のその意図も少しわかったので、自分でも思案してみたいという気持ちになった。野中先生とは、何とかしてナレッジマネジメントと関連した経営哲学の本を書きたいと思っているので、関心のある人がいたら、ぜひ期待してほしい。

 もうひとつ、今日、野中先生とお話して出てきたのは、軍事・戦略に関係する共同研究の企画だ。この企画にも、私は大変関心をもっており、ぜひ何か先生と共同研究ができればと思っている。

 ということで、今日は、学問的に非常に有意義な一日であった。

 

 

2010年10月11日 (月)

ドラッカーは奥が深い

 明日から、慶大丸の内キャンパスで、ドラッカー講座がはじまる。あらためて、ドラッカー研究をしてみると、やはりドラッカーは深くて面白い。

 まず、ドラッカーに驚かされるのは、その教養である。本当にたくさんの本を読んでいるようだ。それは哲学、文学、政治学、経済学、歴史など、恐るべしだ。とにかく、ドラッカーは、ヨーロッパのブルジョア知識人の伝統を受け継ぐ人物だ。

 しばしば、ドラッカーは統計的手法も数学も使用しないという点で、彼の議論は不正確で科学的ではないといわれるが、そんなことはもうどうでもいいのだ。やはり、彼はいいことを言っている。

 むしろ、統計的手法で正当化する議論はつまらないものが多い。また、数学を使った説明も比較的退屈で常識的なものが多いのだ。底が浅い。

 彼のフロイド批判で出てくるのだが、ドラッカーの常識では、物理学の大家はニュートンで、哲学の大家はカント、そして美学ではゲーテらしい。こういったフレーズにも、彼の教養を読みとることができるだろう。

ドラッカーは面白い。

 

2010年10月 8日 (金)

いま、層が厚いのはお笑い界

 韓国ドラマを見ていると、時々、心が洗われるときがある。ということで、また韓国ドラマを見ているのだが・・・・最近、物理的にそれしかないような気もしてきた。

 ところで、最近の日本のドラマをめぐる女優や男優の層が薄く感じる。いつも同じ人だ。これに対して、お笑い界の層は厚い。面白い人たちたくさん出てくる。もちろん、その業界の競争は激しいだろう。しかし、見る方としてはすごいと思うこともある。

 私の個人的な意見では、女優・男優にすごいのがたくさんでてきてほしいと願っている。きっと、芸能界をめぐる構造的な問題、制度的な問題なのかもしれない。

 お笑い界では、昔は師匠と弟子という関係にもとづいて新人がでてきたが、いまはスクール出身が多い。新人にとって、非効率的な人間関係上のコスト、取引コストの負担が少ない。だからたくさんの人々が出現する。非効率的な取引コスト、交渉コスト、調整コストがないので、ストレートで実力が試される。下剋上の世界であり、イノベーションの嵐の世界だ。

 これに対して、女優や男優関連の世界はいまだプロダクションなど、いろいろ制度的にむずかしいのかもしれない。最近の水島ヒロ問題もそれに関連しているかもしれない。

 制度が合理的に改善され、日本のドラマの復活を期待したい。

2010年10月 7日 (木)

日本人ノーベル化学賞おめでとう!

 日本人のベール賞受賞おめでとう。すばらしい。やはり、日本人はすごいなあ~全然関係ないのだが、何となく、元気がでるものだ。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20101007/dms1010071203000-n1.htm

 いまは理科系が人気がないが、やはり日本の理科系はすぐれている。とても優秀だ。文科系もすぐれているのだが、やはり言語、英語の壁は厚い。文系の場合、単独で英語論文を書くことは無理だ。日本語で、文系の論文を書くのも難しいのだ。

 しかし、そのうち、日本人でのベール経済学賞を受賞する人がでるかもしれない。今年は、プリンストンにいる日本人の先生が候補に挙がっていたが、もしかしたら・・・・・村上春樹は今回も残念だった。

 しかし、そんなことよりも私にとって大事なのは、10月23日頃には『企業の不条理』中央経済社が発売されることだ。

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2010年10月 6日 (水)

丹羽中国大使、がんばれ!

 尖閣諸島問題をめぐる丹羽中国大使の行動をめぐって、外交のプロたちが批判的な議論している。正確な情報を得ることができないので、主観的で申しわけないのだが、私は個人的に丹羽大使の態度や行動には拍手を送りたい。私は好きだ。

 私は、丹羽大使を日本人としての誇り、プライドをもった人だと思う。また、きびしく不条理なビジネスの世界でやってきた人でもある。それほど甘くはない。だから、尖閣諸島をめぐって領土問題などないということをはっきり言える人だと思う。

 つまらない外交テクニック、あやしい外交手法、そんなものはもうどうでもいいのだ。丹羽大使の行動には常に倫理感や正義がある。ブレてはいない。むしろ、政府と官僚しっかりしてくれ!というのが、私の個人的で主観的な意見だ。

 日本のためにがんばって、丹羽大使!

2010年10月 5日 (火)

『企業の不条理』がアマゾンで予約可能になりました。

 菊澤研宗編著『企業の不条理』中央経済社が、アマゾンで予約可能になりました。

●アマゾンで予約受付中です。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4502680206/kikuzawakensh-22

●さらに詳しいデザインは以下のPDFをみてください。

「_.pdf」をダウンロード

 本書では、多様な業界の不条理、企業内の不条理、コーポレート・ガバナンスをめぐる条理を分析しています。しかも、新制度派経済学(取引コスト理論、エージェンシー理論、所有権理論+プロスペクト理論)にもとづいて分析しています。

拙著『組織の不条理』、『戦略の不条理』の続編といってもいいでしょう。関心のある方はぜひ一読お願いします。

****************************

不条理とは?

「しばしば、われわれは常識では考えられないような馬鹿げた人間行動を目にすることがある。たとえば、時間が経てばすぐに発覚してしまう不正行為、ほとんど儲かる見込みのないビジネスへの投資、だれも購入しそうにない製品開発へのこだわりなど。

このような行動は、一般に人間の無知さや非合理さによって起こるものと思われている。たしかに、人間の無知と非合理性が生み出す馬鹿げた行動もあるだろう。しかし、人間はこの道を進めば何が起こるのかを十分理解していてもあえて進んでいくこともある。

本書が対象とする「不条理」とは、個々人が合理的に行動しているのだが、全体としては非効率的になってしまったり、不正であったりして失敗してしまう現象[i]のことである。大雑把にいうと、この本では「人間が合理的に失敗すること」あるいは「組織が合理的に失敗すること」を不条理と呼びたい。」


不況のときこそ、企業は社会的責任を!

 企業の社会的責任論が展開されて久しい。企業は社会に対して貢献すべきである。そう言ってきた学者は多い。

 具体的に、町おこしに協力するとか、花火大会にも参加するとか、あるいは福祉事業にも積極的に参加するとか、地球環境問題に参画するとか、社会事業に寄付するとか、いろいろいわれてきた。

 しかし、こういった企業の社会的責任活動には、常に疑念が投げかけられてきた。その代表がミルトン・フリードマンだ。そんな活動をしてお金を使っても社会的にはなんのメリットもない。結局、そのような活動に使ったお金は商品価格に上乗せされ、最後に、しわ寄せが消費者にくるのだ。

 では、企業の社会的責任活動とは何か。

 私は、この不況の時期に企業が採用を減らさず、あえて採用数を維持あるいは拡大することだと思う。それは一方で供給者側の製品価格を上げるかもしれないが、他方需要者の所得も維持あるいは上げることになるのだ。

 不況だから採用を減らし、好況だから採用を増やすというのは単なる個別企業の経済活動だ。しかし、そのような企業があえて企業の社会的責任活動という名のもとに活動したければ、不況期にあえて採用数を増やせばいいのだ。

 それが、企業の社会的責任活動の一つだと思う。こういったことを、ドラッカーはいっていたように思う。

2010年10月 4日 (月)

新刊『企業の不条理』中央経済社が間もなく発売!

 菊澤研宗編著『企業の不条理』中央経済社がまもなく発売されます。装丁ができたので、紹介したいと思います。装丁については、いろいろともめましたが、これに決定です。

「_.pdf」をダウンロード

まもなく発売されますので、関心のある人はぜひご購入お願いします。

アマゾンで予約受付中です。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4502680206/kikuzawakensh-22

企業の不条理

―合理的失敗はなぜ起こるのか― 中央経済社

菊澤研宗編著

はじめに

序章 不条理現象の理論

第Ⅰ部 私企業の不条理

1.女性就業をめぐる企業の不条理

2.銀行業界をめぐる企業の不条理

3.エレクトロニクス産業をめぐる企業の不条理 

第Ⅱ部 公企業の不条理

4.防衛産業をめぐる企業の不条理

5.天然ガス産業をめぐる企業の不条理

6.海外原子力産業をめぐる企業の不条理

第Ⅲ部 企業統治の不条理

7.財務構造をめぐる企業の不条理

8.会計士監査をめぐる企業の不条理

9.モニタリング強化をめぐる企業の不条理

2010年10月 3日 (日)

女性検事はすごい。命令違反が組織を伸ばす。

 大阪地検の証拠改ざん疑惑。この事件は衝撃的だ。公平であるべき裁判で、相手に罪をかぶせるために、検事が相手が不利になるように証拠を改ざんし、しかもそれを隠ぺいするという事件だ。もう世も末だ。この組織はどうなっているのだ。

記事

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc%2Fdomestic%2Fosaka_prosecutor_evidence_tampering%2F#backToPagetop

問題は二つに分けられる。

(1)なぜ改ざんしたのか。

(2)なぜ改ざんし、その発覚を恐れて隠ぺいしようとしのか。

(1)については、人事制度が問題なのかもしれない。多くの事件で相手に罪を認めさせると、昇進するという明示的ルールあるいは非明示的ルールがあったのかもしれない。それが、人間をこのような悪しき行動へと合理的に導いたのかもしれない。つまり、不条理を生み出したのかもしれない。

(2)も、組織の不条理だ。おそらく、この事件に関わるうちに、実はこの事件は「シロ」だと気づいたが、途中で後戻りできなくなったのではないか。後戻りするには、あまりに交渉取引コストが高いと認識したのだろう。マスコミ対応。組織の存亡。組織内での交渉取引コストの膨大さだ。

このままいけば、この組織は相当悪しき組織へと発展していただろう。しかし、この組織はまだ再生可能だと思う。この問題がどうなるかまだ未定だが、これを基礎に進歩できる可能性はある。

この意味で、この事件を明らかにした女性検事の正義には拍手を送りたい。彼女は、上司の命令を退け、自分の進退をかけて、正義に従い上司に迫ったのだ。すばらしい。私は言いたい。命令違反が組織を伸ばす!

拙著『命令違反が組織を伸ばす』光文社新書

菊澤 研宗: 「命令違反」が組織を伸ばす (光文社新書)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034136/kikuzawakensh-22

2010年10月 1日 (金)

日テレのスト、いつかどこかでみた光景

 以下の記事によると、日テレが9月1日の24時間のストでは足りず、今回は36時間にストを延長したようだ。問題は、賃金改定にあるようだ。つまり、賃下げに対する抗議だろう。

http://news.nifty.com/cs/headline/detail/rl-20101001-3770/1.htm

 記事は、もともと給与が高いマスコミ、とくにテレビ局の職員が給与をめぐってストをすることに対するひややかな内容だ。この不況に、おめでたい、ということだろう。

 他のほとんどの業種の企業の従業員や公務員は、現在の不況に対応してもともと安い給与をさらに削られている。しかし、従業員がストを起こしたという話しは、あまり聞かない。

 このズレはどういうことか。

 そういえば、デジャブーで、同じ光景を前に見たことがある。はやり不況で、ほとんどの業界が賃下げをし、それを受け入れざるを得ない状況であったにもかかわらず、賃上げ要求をしてストを敢行した会社があった。

 航空会社だった。

 そのとき、思った。これだけ環境を認識できず、適応できない会社は社会的圧力によって淘汰されるだろうなあ~と。

 そうならないよう祈りたい。

ファッションの話の続き

 昨日の私のファッションについてのブログについて、読んだ人はどう思っただろうか?二つの解釈が可能でである。

(1)菊澤は、自分のファッションセンスなさを本当に反省している。

(2)菊澤は、最近のファッションを皮肉っている。

私は性格が悪いので、もちろん、答えは(2)です。流行の名の下に踊らされているのではないの?という意味です。でも、世間の人は(1)とみるかもしれません。だとすると、残念。

*******************

 実は、この不況で日本にもチャンスがあるのは、これまで弱小産業といわれてきたこのアパレル産業ではないかと思うことがある。

 世界に旅行すればわかるのだが、いろんな国で、たくさんの日本企業の看板や商品にお目にかかる。しかし、日本ブランドの洋服にはめったにお目にかかれないのだ。最近ではユニクロぐらい。

 しかし、この分野こそ、もしかしたら日本人は強いのではないかと思えることもある。政策しだいでは、この分野は伸びるのではないか?戦前そうだったように。

 いまは、ヨーロッパで意図的に流行が作られ、それを日本は受け入れているだけだ。しかし、日本人のセンスは好いし、生地もいいものは作れるし、縫製もよさそうだ。何かが欠けているのだ。そこを克服すると、実は強い産業に変身できるのではないか?そう思うことがある。

 

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