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2010年9月18日 (土)

所有権理論的にいえば、違法アップロードとCD売上減少は関係する。そして、その後に悲劇がやってくる。

 違法アプロードとCD売上減少は関係するのか、という記事がある。

http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20100816-00003269-r25&vos=nr25nn0000001

 本質的に同じ問題が、漫画の違法アップロードと漫画の売上問題である。

http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/spa-20100914-01/1.htm

 知的資産である楽曲や漫画、小説、本の内容、理論、技術がネット上でアップされると、それらの知的資産はだれでも自由に使えることになる。そのような領域を「パブリック・ドメイン(みんなの領域、共有地、公的領域)」という。

 このように、楽曲や漫画や理論や技術がだれでもただで使えることは、ときにプラスの側面もある。とくに、理論や技術が発展することもあるのだ。これをプラスの外部性という。

 しかし、所有権理論的にいえば、マイナスの外部性もある。それは、楽曲や漫画や理論や技術を生み出した人に、楽曲や漫画や理論や技術が生み出すプラス効果が帰属されないのだ。そうすると、次に不幸な現象が起こるのだ。

 つまり、知的資産を創造してもプラス効果が自分に帰属されないのならば、だれもはじめから楽曲や漫画や理論や技術などの知的資産を作ろうとしないのだ。二番手でいくのだ。あるいは、漏れてくるの待っているか。あるいは、ネットにアップされるのを待つ方が合理的なのだ。

 こうして、こういった知的資産の分野は廃れていくのだ。つまり、儲からないのだ。パブリック・ドメインの悲劇だ。

 昔はときどき、売上100万枚という楽曲が何曲もあったが、最近ではそれだけ売れる楽曲ない。私など、U-チューブで聞けるようなって、CDなど買ったことがないのだ。

 ポパーがいうように、物理世界、心理的世界と同様に知性的世界も実在していることに、われわれははやく気付く必要がある。

 本の内容という知性的世界を、紙を通して購入して読むのか、iPadを通して購入して読むのか。このことからも、知性的世界と物理的世界は区別する必要があることは理解できるだろう。

 

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