終戦記念日
終戦記念日になると、日本人は過去の過ちを反省し、新しい未来に向かって発展しようという気持ちを確認しようとする。これは非常に重要なことだ。
戦後、65年たつのだが、私は一方で科学技術はほんとうに目覚ましく発展したと思う。しかし、他方で人間自体はそれほど発展していないと思う。最後の点で、ものすごく原始的だ。この点を忘れてはならないと思う。
確かに、現代のわれわれは法治国家であり、人々に法制度にもとづいて理性的に行動している。しかし、国際社会はどうだろうか?ざっくりいえば、いまだに力の世界、暴力の世界だ。だから、平和ボケしてはならないのだ。そういった事実を忘れてはならないのだ。
ところで、本日、テレビをみていたら、番組の最後に、終戦記念日に一言と、司会者がいつも出てくる評論家に振った。その発言はいつものワンパータンの発言だった。
「やった日本人は忘れるものが、やられたアジアの人々は忘れないのだということを忘れないように」
私は、そのワンパターンの文言を全面否定するつもりはないが、やった方の日本人もこれまで決して忘れたことはなく、むしろアジア諸国から批判されないように、いつもびくびくしている感じすらするのだが・・・・・
まあ、敗戦記念日と言わずに、終戦記念日と言っている点がそもそも傲慢だという人もいるので、やはり上記の発言は有効なのかもしれないが・・・・
難しい問題だ。
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こんにちは。
技術が進んだが人間は進んでいないという考え方についてコメントさせていただきました。
人間が進むためにはどうしたらいいでしょうか。
私は人間が脳をよりよく活用することができれば(活用できる人間が増えれば)、争いそのものですら減るのではないかと思っています。
投稿: イイダ コウヘイ | 2010年8月22日 (日) 午後 08時05分