「行為」と「行動」の違い
普段何気なく、われわれは「行動」と「行為」という言葉を使っている。まったく区別していない人もいる。
しかし、昔、ドイツ語の論文を翻訳しているとき、「行動」と「行為」は区別されて使用されているように思えた。つまり、カント的な二元論的な人間に関連しているようだ。あるいは、ヴェーバー的にいえば、「目的合理的」行動と「価値合理的」行為に対応しているのかもしれない。
「行動」=刺激反応行動、因果法則に従う行動、動物的行動、機械的行動
「行為」=自由意志にもとづく行為、自らはじめる行為、自意識的な行為、人間的行為
また、ここまでこだわる必要はないかもしれない。
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