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2010年8月30日 (月)

書評をめぐる誤りのパターン

 本を出版すると、いろんな書評をアマゾンやブログで書いていただける。それは、ありがたいことだ。もしそれによって、その本が知られ、さらに読者が増えれば。

 しかし、本に関して誤った情報が書かれ、逆に潜在的読者が顕在化せずに、避けることもある。この場合には、マイナスなる。

 私の本に関する誤解のパターンとしてよくあるのは、私はある現象を取引コスト理論で説明しているのに、エージェンシー理論や所有権理論で説明しているとか。使っていないのに、オリバー・ハートの契約理論で説明しているとかいった書評である。

 たぶん、取引コスト理論、エージェンシー理論、所有権理論もハートの契約理論も同じように見えるほど大ざっぱな理解をしてるのだろう。

 しかし、こういった大ざっぱな読み方は、私の本にはなじまない。それだと、新古典派経済学や新制度派経済学やゲーム理論の区別もできないだろう。さらに、行動経済学との違いも理解できないだろう。もうぐちゃぐちゃだ。

 しかし、それでも、お客様は神様です。

 忍耐強くなったなあ~私は。いや、年を取っただけかもしれない。

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