昨日の朝日カルチャーでの講義
昨日、第1回の朝日カルチャーでの講義を行った。たくさんの方が参加希望をしていただいたのだが、やはりビジネスマンには時間が会わないのか、3分の1の方が欠席をされていた。忙しいのに、私の講義を聞いてみたいと思われた方には、大変、感謝している。
私の講義は、その日に参加すれば、理解できるように、モジュール化しているので、参加希望をだされた方は、次回はぜひ参加してほしいと思います。
さて、今回は取引コスト理論の基本的なことについて説明した。重要な点は、取引コストを回避することと取引コストを節約するあるいは削減することの違いだ。私の考えでは、取引コストを回避すると、大抵、組織は不条理に陥る。つまり、合理的に失敗する。
たとえば、上司と部下。相互に会話をめぐって取引コストが高いとしよう。いま、部下が現状について不確実だが良い情報をもっていたとしよう。しかし、それは不確実だし、それを上司に話して、間違っていたら、あの上司は・・・・・といったように上司との取引コストが大きいとしよう。この場合、部下は取引コストを回避して沈黙する。これは、部下個人にとっては合理的だが、組織全体にとっては非効率的かもしれない。
こういった取引コストの存在を考えると、現代の多くの人々がそんなことは古いとかいう人もいるかもしれないが、ビジネス・マナーというのは実は非常に重要なルールあるいは制度で、人間関係の取引コストを節約する制度だ考えてもいいと思う。
やはり、電話の対応やメールのやり取り、マナーが必要だ。不必要ないらだちや不信感を生み出す。それが見えない取引コストを生み出す。
今回は、参加者が非常に積極的に発言していただいたので、私も刺激になったし、いろいろと考えることもあって、とても充実した時間でした。
参加者のみなさん。次回は連休明けにお会いしましょう。また、突然、次回から2回だけ、あるいは1回だけという人も参加できますので、受付の方あるいは、以下に問い合わせてください。たぶん、1回2500円です。
■日時 全3回 4/22、5/6、20 木曜 18:30~20:00
■場所 工学院大学新宿キャンパス中層棟4階 ※裏面参照
■受講料 一般 7,500円 (税込み・入会不要)
<お申し込み・お問い合わせ>
朝日カルチャーセンター 工学院大学・朝日カレッジ
〒163-0204新宿区西新宿2-6-1新宿住友ビル内 私書箱22号
■電話 03‐3344‐1969(日曜祝日除く10:30~18:00)
■インターネット http://www.asahiculture.com
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