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2010年2月 3日 (水)

取引コストを避けることと取引コストを削減することの違い

 先週の日経ビジネスでは、ウィリアムソンの取引コスト理論を用いて、幸福な組織と不幸な組織について書いた。

http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG21/20100125/353/

 限定合理的で機会主義的な人間(不完全ですきあらばという人間)同志の付き合いは、相互に自分が相手の目的のための単なる手段として使われるのではないかと疑心暗鬼になり、用心する。そして、そのために無駄なことをする必要がある。これが取引コストだ。

 たとえば、上司と部下の関係だ。相互不信がある上司と部下の人間関係は取引コストが高い。ここで、この取引コストとどのように対峙するかで、「不幸な組織」と「幸福な組織」に分かれるのだ。

「不幸な関係ー取引コスト回避」

部下は上司との間の取引コストが高いので、それを回避するために、できるだけ上司との対話を避ける。

「幸福な関係ー取引コスト削減」

上司は部下との取引コストが高いので、それを削減するために飲み会やレクレーションなどに部下を誘ってできるだけ取引コストを節約する。

この違いを理解することは重要だと思う。

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