若い起業家が少ないという前に
経済産業省・・経済産業局の主催で「起業家教育普及促進セミナー」というようなセミナーが開かれているようだ。これに関するブログを拝見したことがあるが、やはりいつもの通り、お決まりの「日本では若い起業家精神をもつ人材が育っていない」という嘆きを吐露しているようだ。
しかし、私が言いたいのは、そんなことを言って嘆く前に、制度を早く整備してほしいということだ。昔くらべて、起業家精神をもつ学生は明らかに増えている。昔は、大抵、安定した大会社に入って、それから・・・・・という感じだった。が、明らかに、今日、起業家精神をもつ学生は増えている。
しかし、日本にはまだそのような精神を現実化する制度が整っていないのだ。そのような学生を社会に送り出すわれわれ教員は大変不安である。リスクがあまりにも高すぎるのだ。
いまだ、モラルハザードを起こすような、あるいは機会主義的な人間が成功するような状態ではないか?裏の世界があるような印象を受ける。
とくに、資金調達関係だ。日本のベンチャーキャピタルは本当にうまくいっているのか?その点をもう一度分析してから、「日本には起業家精神をもつ若手が育っていない」と発言してほしいものだ。
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