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2009年12月17日 (木)

日本企業の奇妙な就職慣行

 一時、マスコミなどを通して、転職ブームだといわれていた時期があった。このブームに乗って、勢いで会社を辞めた人もいるだろう。しかし、日本はいまだに転職が盛んな国ではない。もちろん、中小企業の転職率は高いかもしれないが、大企業に関しては転職率は低い。

 だから、大学生はだまされてはいけないのだ。日本ではいまだ転職は難しいのだ。それは、大学生が就職活動をして初めてわかるのだ。

 もし満足いく就職活動ができなかったら、日本では大学を卒業してはならないのだ。というのも、卒業してしまうと、もう新卒採用ではなくなるのだ。卒業をしてしまうと、日本では中途採用となるのだ。そして、中途採用をしている大企業は非常にすくないのだ。

 したがって、もし満足のいく会社に行けない場合には、日本ではあくまでも留年すべきであって、卒業すると、中途採用になってしまい、選択の幅が狭くなるのだ。

 このことを学生は十分理解しているので、最近、大学では意図的な留年が流行っているのだ。このようなばかげた現象がなぜ起こるか。

 答えは、簡単だ。日本では、中途採用は流行っていない。つまり、転職など流行っていないし、まったく一般的ではないということだ。

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