日本企業の奇妙な就職慣行
一時、マスコミなどを通して、転職ブームだといわれていた時期があった。このブームに乗って、勢いで会社を辞めた人もいるだろう。しかし、日本はいまだに転職が盛んな国ではない。もちろん、中小企業の転職率は高いかもしれないが、大企業に関しては転職率は低い。
だから、大学生はだまされてはいけないのだ。日本ではいまだ転職は難しいのだ。それは、大学生が就職活動をして初めてわかるのだ。
もし満足いく就職活動ができなかったら、日本では大学を卒業してはならないのだ。というのも、卒業してしまうと、もう新卒採用ではなくなるのだ。卒業をしてしまうと、日本では中途採用となるのだ。そして、中途採用をしている大企業は非常にすくないのだ。
したがって、もし満足のいく会社に行けない場合には、日本ではあくまでも留年すべきであって、卒業すると、中途採用になってしまい、選択の幅が狭くなるのだ。
このことを学生は十分理解しているので、最近、大学では意図的な留年が流行っているのだ。このようなばかげた現象がなぜ起こるか。
答えは、簡単だ。日本では、中途採用は流行っていない。つまり、転職など流行っていないし、まったく一般的ではないということだ。
« 慶応MCC「アゴラ」資本主義と自由最後 | トップページ | 慶応MCCでのアゴラ講座の終了 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 行き着くところはゲシュタルト心理学(2021.01.19)
- 日本政府、組織の不条理(2021.01.05)
- リスクと不確実性 どちらも解けない。(2020.08.18)
- 謹賀新年 最近の本の傾向(2020.01.04)
- サガン鳥栖について(2019.02.24)
コメント