肉食男子渋沢栄一と草食男子福澤諭吉
渋沢栄一は、近代日本のビジネスの思想的哲学的な出発点となる人物である。西洋的なビジネス志向の福澤諭吉と対比され、論語をビジネスの基礎として実践したビジネスマンとして、非常に有名な人物である。
しかし、由井先生によると、渋沢には女性問題が絶えなかったという。何度も、いまでいう週刊誌の記者たちにスクープされ、叩かれたのだ。
当時、口では、論語、論語、といっているが、実際にはまったく道徳的ではないのではないかと批判された。
しかし、このような批判に対して、渋沢はとてもウイットにあふれた回答をしている。それは、こうだ。
「論語には、女性のことについてひとことも書かれていない。何が問題なのか!」
渋沢栄一はおもしろい。これに対して、福澤には女性問題はなかったようだ。現在でいえば、渋沢は肉食男子で、福澤は草食男子だったのだろう。
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渋沢翁と福沢翁を肉食・草食との比喩は面白いです。
投稿: かわづ | 2009年12月24日 (木) 午前 06時31分