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2009年12月27日 (日)

第5回 坂の上の雲

 第4回坂の上の雲の視聴率は19.5%だった。裏のTBSには強力な「JIN」があり、どうなるかと思ったが、まずますの率だったのではないかと思う。

 今回の第5回の坂の上の雲もまた、裏ではフジテレビが全日本フィギアをやっていたので厳しい数字となるかもしれない。私ですら、浅田真央がどうなるのか、気になっていたほどだ。だから、みんなあっちを見ていたかもしれない。

 しかし、私は、第5回の坂の上の雲をみた。今回は、内容も分かりやすく、非常におもしろかった。日清戦争後の日露の動きはおもしろい。三国干渉だ。そして、日本は臥薪嘗胆の時代を迎える。よく日本は自己認識ができ、自制できたと思う。日本は明らかに弱った。

 その認識が、実は当時の日本の外交戦術を発展させた。弱者の戦略・戦術といわれる日本の間接アプローチのはじまりだ。

 広瀬がロシアに駐在武官として赴任し、秋山が米国に駐在武官として赴任した。日露戦争へのプロセスが静かにはじまる。そして、やがてロシアのアジア進出を嫌う英国と日本が同盟へと進んでゆく。

 凄いことだ。あの当時、日本人など、欧米人にはサルのように見えただろう。タイの絹王であるジム・トンプソンの屋敷にある欧米人が描いた当時のタイの王様の絵は、サルとまったく同じなのだ。そのようにアジア人を見ていた英国と日本がよく同盟を結んだものだと感心してしまう。

 しかし、その後、日本軍は傲慢になっていくことになる。

 第二部は来年の秋ということがだ、楽しみだ。

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