『戦略の不条理』
売れ行きが心配なのだが、拙著『戦略の不条理』光文社新書の広告が昨日日経新聞に出て、アマゾンでも少し売れはじめた感じがする。
この本は、昨年出版した『戦略学』ダイヤモンド社の内容を、孫子、クラウゼヴィッツ、リデルハート、ロンメル、ハンニバル、ナポレオンなどの戦略を思想をまじえて、立体的大戦略つまりキュービック・グランド・ストラテジーについて説明しています。
戦略論の思想を読みやすくコンパクトにまとめたので、孫子、クラウゼヴィッツ、リデルハートなどの戦略思想を学説史のようにも読めるようにもなっています。
一見、政治学的な内容に思えるかもしれませんが、この本はあくまでも経営戦略論の本として出版しています。だから、本書には、ポーターの競争戦略、資源ベース理論、ブルーオーシャン戦略、経営戦略論についてもコンパクトに説明しています。
また、2002年にノーベル経済学賞を受賞したカーネマンやセイラーの行動経済学や2009年今年のベール経済学賞を受賞したヴィリアムソンの取引コスト理論も説明していますので、戦略の経済学という側面もあります。
これまでいくつか新書や文庫を書きましたが、その中では一番やさしくわかりやすいと思いますので、戦略の基本を学びたいビジネスマンや学生にはいいと思います。また、教養としてもいいのではないかと思います。
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さっそく買って読ませていただきました。しかしながら、p.112のQWERTY配列のくだりは、技術史研究者の私には全く納得のいかないものでした。この点に関しては、よければhttp://slashdot.jp/~yasuoka/journal/493556 をお読みいただけますと幸いです。
投稿: 安岡孝一 | 2009年11月16日 (月) 午後 04時06分
菊澤です。
拙著を読んでいただき、感謝しております。ご指摘の点について、いろんな議論があることは知っております。参考にさせていただきたいと思います。
投稿: 菊澤 | 2009年11月16日 (月) 午後 11時44分