拙著『戦略の不条理』光文社新書の発売まじか
いま販売されている拙著『組織は合理的に失敗する』日経ビジネス人文庫は、組織の不条理について説明している。
これに続いて、10月16日には、光文社新書として『戦略の不条理』が発売される。こちらは、戦略の不条理について説明している。「戦略の不条理」とは何か。拙著から理解してほしいと思います。
戦略の不条理 アマゾン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334035299/kikuzawakensh-22
この本は、基本的に昨年ダイヤモンド社から出版した『戦略学』とセットの内容になっています。戦略学で展開したCGSキュービック・グランド・ストラテシーについて、さらに知りたい人は、ぜひご購読お願いしたいと思います。
この本では、これまでの日本軍中心の事例から離れて、西欧を中心に展開しています。孫子、クラウゼヴィッツ、リデルハート、ロンメル、ハンニバル、ナポレオンなどの戦略をコンパクトに整理していますので、彼らの戦略論をより深く知るための足がかりあるいはガイド的な役割もできる内容となっています。(より深い考察はこの新書ではなく、他の専門書にまかせますが・・・)
また、彼らの戦略と経営戦略とも対応させていますので、経営戦略論の流れについても概要を理解できるようになっています。もちろん、ガイド的な内容になっていますが、より深くしるための足がかりにはなると思います。
このように、この本では、軍事戦略と経営戦略の統合が試みられています。この意味で、この本は、拙著『組織は合理的に失敗する(組織の不条理)』日経ビジネスマン文庫、『命令違反が組織を伸ばす』光文社新書に続く、第三弾ということになります。
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