組織学会での報告や慶応アゴラ
ここ、数日、あまりにも忙しくて、ブログも書けなかった。10月11日には、組織学会50周年記念大会があり、そこで『戦略学』ダイヤモンド社の内容を報告した。実務家の反応は良かったが、学者の反応はわからない。
アカデミミズムに欠けると思う人には、実はこの考えをアカデミックにしたのが、「行動新制度派経済学」なのである。この論文を読んでほしい。
これは、今年、ノーベル賞を受賞したウィリアムソンの取引コスト理論と最近流行りの行動経済学を結び付ける研究であり、論文を2本出している。(三田商学研究)、そして英文も1本完成し、これからどこかのジャーナルに投稿しようかとたくらんでいる。
そして、その同じ内容をさらにやさしく説明したのが、光文社新書『戦略の不条理』である。ここでは、孫子、山本七平、クラウゼヴィッツ、リデルハート、ロンメル、ハンニバル、ナポレオンなどを紹介しながら、新しい戦略の哲学「キュービック・グランド・ストラテシー」について説明した。
菊澤著『戦略の不条理』光文社新書
また、昨日から、慶応MCC(丸の内キャンパス)でアゴラの社会人教養講座も始まった。集まっていただいたメンバーは大変レベルが高く、驚くとともにとても感謝している。社会人ゼミナールという形式で展開される講座で、楽しくなりそうだ。
私には、参加者の方々に対応できる知識と能力があるかどうかわからないが、慶大、福澤のモットーである「半学半教」の精神で、議論したいと思っている。
9月、10月とまったく休むひまがない。体は疲れているのだが、精神が何か元気なのだ。
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