イノベーションよりも理念かも
1990年代以降、日本は不況をどのように乗り越えるのかという問題状況に置かれてきた。そして、その一般的な解として、ほとんどの人々が「イノベーション」というキーワードに答えを求めてきた。
しかし、最近、私は答えはそこにはないのではないかと思う。むしろ、企業内にある理念、哲学、価値観などの合理化、近代化が重要なのではないかと思っている。「他律の精神から自律の精神へ」「未成年状態から啓蒙された状態へ」
そして、その答えのヒントは、マックス・ヴェーバーの「プロテスタティズムの倫理と資本主義の精神」にあると思っている。
秋から始まる、慶応夕学プレミアムのアゴラの講座で、そういったことについて、みなさんと話をしながら、考えてみたいと思っています。
ぜひ関心のある方は参加してください。
慶應MCC夕学プレミアム『agora』(アゴラ)
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菊澤先生
お久しぶりです。今でも時々ブログを拝見させていただいています。
先生のブログを見て非常にプロ倫に興味を持ちました。残念ながら時間の問題で講義には参加できないのですが、簡単な翻訳を探して読んでみようと思いました。
もし可能であれば講義の内容を書籍化していただきたいくらいです。また新しい光文社新書も大変楽しみにしています。
投稿: 三谷 | 2009年9月23日 (水) 午後 11時16分
菊澤先生
以前、修士論文で先生の戦略学のエッセンスを取り入れさせて頂いた(内容は良くないかもしれませんが)、米岡です。
先生のブログ、よく拝見させて頂いております。
また、「組織は合理的に失敗する」も読ませて頂きました。
業務、研究時間の関係上、アゴラの講座に参加させて頂くことはできないのですが、「価値観などの合理化、近代化が重要」というところに惹かれております。
もしよければ、エッセンスを本ブログにも記載して頂きたく、コメントとして書かせて頂きました。
宜しくお願い致します。
投稿: 米岡 | 2009年9月24日 (木) 午前 02時08分
三谷君 元気ですか。コメントありがとう。
米岡さん、お元気ですか。修士論文に『戦略学』のアイディアを取り入れていただき、感謝しております。
秋のアゴラの講座に関心を持っていただき、ありがとうございます。その内容については、ときどき、ブログでも紹介したいと思いますので、引き続き、よろしくお願いします。
投稿: 菊澤 | 2009年9月24日 (木) 午後 09時43分