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2009年9月22日 (火)

光文社新書の完成に向けて

 10月15日頃発売の光文社新書の再校終了もあと少しとなった。軍事学と経営学との統合書、第3弾となる。

 これまで、『組織は合理的に失敗する(組織の不条理の文庫版)』日経ビジネス人文庫、『命令違反が組織を伸ばす』光文社新書を書いてきた。

 これらは、文庫であり、一般人向けになっているが、実はかなり難しい内容だ。1日では読めない。作者の私自身が、校正していても全部読むのに3、4日はかかる内容だ。とにかく疲れる本なのだ。

 そんな本だから、やさしいと思って購入してくれた読者の中には、かんしゃくを起こす人もいるだろう。そして、なんとか非難してやろうという気持ちにもなるかもしれない。

 『組織は合理的に失敗する』に関していえば、「ガダルカナル戦」の事例だけを読む人が多いかもしれない。そして、それで十分だと思うかもしれない。この部分が一番簡単な部分だ。そして、不完全だから失敗した、ただそれだけだと思うかもしれない。そして、帰納的一般化を勝手に行う。

 しかし、その次の次を読めばわかるように、ジャワ軍政はなぜ不完全なのに失敗しなかったのか。さらに、その次の事例もそうだ。やはり、よほどの知識人ではないと、「硫黄島・沖縄戦」の事例まではたどりつかないのだ。ここでは、コースの定理を使っているのだが・・・・ここにまで到達できた人は何人いるのだろう。とにかく、自分でいうのもおかしいのだが、面倒な議論をしているのだ。

 もちろん、拙著に関するいろんなブログも拝見させていただいている。その中には、本当に頭のいい人が意外に多くいて、驚くとともに感激することもある。やはり読解力のある人はいるものだ。

 また、『命令違反は組織を伸ばす』も難しい内容だ。とくに、法と経済学を用いて分析している「山口多聞と栗田健男」の事例までを理解できたのは何人いただろうか? ここでも面倒な議論を展開している。自分自身でも優しく説明することに限界を感じた部分なのだ。もちろん、この部分についても、ブログで感想を述べている方がおり、その読解力には頭が下がる思いだ。

 それに比べると、今回の本は内容は比較的やさしい。そして、わかりやすい。これだと、2日ぐらいで読める可能性がある。校正していても、スムーズだ。しかも、その内容は昨年ダイヤモンド社から出版した『戦略学』の軍事編だ。

 ということで、10月15日に発売される光文社新書には期待してください。

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